写真グラフ
 

後町小学校 惜別の春  長野市中心部 137年の歴史に幕
(2013年1月14日掲載)
 

<最後の始業式> 始業式で児童たちの校歌が響き、後町小最後の3学期が始まった=8日



歴代の校長先生の写真を卒業生たちが懐かしそうに見上げる



顔が映り込むほど磨き込まれた長い廊下で、児童たちが雑巾がけに息を弾ませる



校舎を囲むような高い木々が「後町の森」と親しまれている後町小学校
 

<思い出の学びや> ピカピカに磨かれた廊下。学校公開の見学者に懐かしさと寂しさが込み上げる



学校公開に訪れた卒業生。懐かしい古い机で卒業アルバムを開き、若き日の自分を探しあてて当時を思い出す



<感謝を込めて> 地域の人たちが楽しみにしている4年生のバザー「もんちゃんや」=10日、長野市の権堂アーケード

 1876(明治9)年に開校した長野市南長野の後町(ごちょう)小学校が本年度で137年の歴史に幕を下ろす。県庁に近く市内で最も古い部類に入る同小だが、中心市街地の空洞化に伴い児童数が33人に減少。最後の3学期が始まり、児童たちは地域や校舎への感謝の思いを胸に残り少なくなった同小での生活を送っている。

 児童たちが毎日、一生懸命掃除する廊下は、あまたの先輩たちが磨き上げてきた伝統の輝きを今も放つ。6年生は声を掛け合いテキパキと、低学年の2年生は、雑巾を裏返してはひと息―。それぞれのペースで息を弾ませる。

 4年生はお世話になった多くの人たちに感謝しようと、近くの権堂アーケードで地元野菜などを販売する「もんちゃんや」を開催。「おいしい野菜いかがですかー」。10日午後、「もんちゃんや」の前に呼び込みの大きな声が響いた。田中彩乃さん(10)は「いろんな人が買いに来てくれてうれしい」。

 地元に暮らす多くの人々が心のよりどころとしてきた同小。近くに住む卒業生の小林健二さん(48)は、冬休み中に行われた学校公開に足を運んだ。「ここは自分の礎をつくった場所。なくなっても友達や先生との思い出はずっと心に残っていくでしょう」。

 閉校式は3月20日。「最後の卒業生として堂々とした気持ちで過ごしていきます」と6年生の小林穣君(12)。今後、地域の有志による校内の感謝清掃も予定されている。

[写真・文 宮坂雅紀]
 
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