写真グラフ
 

厳冬の信州 暮らし支えて
(2013年2月11日掲載)
 

<トラブルの現場へ> 凍結した林道の坂道で立ち往生した乗用車をレッカー車で引き上げるJAF諏訪基地の真野さん=7日、諏訪郡富士見町




JR飯山線の飯山−森宮野原間を除雪しながら往復する投排雪保守用車。今冬は10日までに約50日出動した=5日未明、下水内郡栄村の横倉駅




薪の宅配を行う伊那市の薪ストーブ販売「ディーエルディー」。県内約650軒の会員宅を定期的に巡回し、薪の補充をして回る=駒ケ根市赤穂
 

<地域社会をつなぐ> 雪の朝、高齢者宅前の小路を除雪するボランティア「スノーバスターズ」の林さん=6日、長野市篠ノ井



毎週火曜と土曜日、新潟県糸魚川市から来る鮮魚店の移動販売車。吹雪や大雪の日も集落内を回って店を開く=北安曇郡小谷村大網



JR大糸線南小谷駅の待合室に置かれたこたつ。スキー客や迎えを待つ地元住民らが利用し、「待ち時間を暖かく過ごせるのは助かる」と好評=北安曇郡小谷村

 二十四節気の「立春」はすぎたものの、まだ冷え込みや降雪が続く県内。住民生活に支障を来すことも多い冬を乗り切るには、地域社会の連帯が頼みの綱だ。厳冬期の暮らしをさまざまな形で支える人たちを追った。

 長野市内で高齢者や障害者宅の雪かきをするボランティア「スノーバスターズ」。運営する市ボランティアセンターには今季、学生や会社員ら16人が登録、雪の積もった朝などに出動している。6日朝、同市篠ノ井の高齢者宅に出向いて除雪をしたのは市内の会社員林大輔さん(30)。「地域との触れ合いが希薄になりつつある今、周りに頼むことが困難な人も多い。活動を通して地域をつなぎ直すきっかけをつくりたい」と話す。

 日本自動車連盟(JAF)長野支部には降雪時、通常の2、3倍の救援要請が昼夜を問わず寄せられる。多い日で40件近い要請がある諏訪基地では7日、積雪と氷点下になった気温の影響でバッテリートラブルなどが相次ぎ、隊員が対応に追われた。諏訪郡富士見町の坂道で立ち往生した車の救援に駆けつけた同基地班長の真野達也さん(38)は「道路や気象状況が悪いこの時期は、自分や周囲の安全確保にも特に気を使います」。

 冬は除雪など未明からの作業が増える鉄道。暖められた駅の待合室では利用者の会話に花が咲く。豪雪地を回って「命の糧」を届ける移動販売車は、お年寄りたちの笑顔に包まれていた。

[写真・文 中村桂吾]
 
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