写真グラフ
 

「富士」信州でみーつけた  「本家」「ご当地」それぞれの眺望
(2013年5月27日掲載)
 

<淡く> 遊覧船が浮かぶ諏訪湖の対岸に見える高島城(中央)の上に、うっすらと姿を見せる富士山=24日、下諏訪町漕艇場から



葛飾北斎の「富嶽三十六景」の代表的な2作品がタイルで描かれている「ばらの湯」=松本市蟻ケ崎2



市街地を一望でき、「関東の富士見百景」にも選ばれている小諸市の飯綱山公園歴史の広場(富士見城跡)=22日



富士山の千分の1の高さ3・77メートルにしたシバザクラの「花富士」。今月中旬までが見頃だった=8日、伊那市小沢



黒姫山(信濃富士)を詠んだ一茶の句碑が建つ旧富士里小学校=信濃町穂波
 

<はるかに> 夜明けのころ、八ケ岳連峰の右に浮かび上がった富士山=18日、諏訪市郊外の霧ケ峰富士見台から



「関東の富士見百景」に選ばれている富士見町の立沢大規模水田地帯から望む富士山。同町は世界遺産登録に合わせ、眺めが良い場所を巡る催しを検討している=17日




「安曇富士」の別名を持つ有明山(中央)。田植え前の水鏡にすっきりとした姿を映す=18日、安曇野市穂高有明




「高井富士」と呼ばれる高社山(上)を貫く北陸新幹線の高社山トンネル(右下)=飯山市飯山




旧村名が残る上田市富士山(ふじやま)のバス停。地域史を研究する市民によると、地元の富士嶽(ふじたけ)山から付いたのではないか、という

 6月に国連教育科学文化機関(ユネスコ)の世界文化遺産に登録される見通しの「富士山」。県内からも諏訪地方や東信地方、標高の高い山々から四季を通じてその山容を望める場所が少なくない。

 国土交通省が、富士山の眺望を地域づくりに生かしてもらおうと募った「関東の富士見百景」。県内では諏訪郡富士見町の3地点、上田市の2地点をはじめ、同郡下諏訪町、岡谷市、諏訪市、小諸市のそれぞれ1地点も選ばれている。

 一方、「ご当地富士」と呼ばれる山は県内の主だったもので12ある。「高井富士」「信濃富士」「安曇富士」など、地元ではそれぞれ「本家」の秀麗な姿と重ね合わせて親しまれている。上水内郡信濃町の旧富士里小学校校庭には、小林一茶が黒姫山(信濃富士)を詠んだ「かたつぶり そろそろ登れ 富士の山」の句碑がある。同校が統合した信濃小中学校6年の水野剛君(11)は「本物の富士山はまだ見たことがない。行って黒姫山と見比べてみたい」。

 富士山といえば、銭湯の壁絵でも知られる。松本市蟻ケ崎の「ばらの湯」には、葛飾北斎「富嶽(ふがく)三十六景」の「神奈川沖浪裏(なみうら)」「凱風(がいふう)快晴(赤富士)」の大きなタイル画がそれぞれ男湯、女湯にあり、浴室に入ると目に飛び込んでくる迫力だ。かつては専門の絵師が各地を回って描いていたというが、最近は銭湯自体の数が減り、浴室の改修などで壁絵もあまり見られなくなってきている。
 
写真グラフ 信毎フロント

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