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県内 豪雪の「後遺症」  農業用ハウスやゴルフコース…
(2014年3月10日掲載)
 

<大きくぐにゃり> 雪の重みでパイプが大きく折れ曲がった農機具用ハウス=6日、佐久市田口




<手作業で融雪剤> 雪に覆われたグリーンに人海戦術で融雪剤をまくゴルフ場従業員=7日、安曇野市穂高牧の穂高カントリークラブ



車道と歩道を隔てる高い雪の壁が続く=6日、軽井沢町長倉



例年は雪が少なく、常設の雪捨て場がない軽井沢町。緊急の雪捨て場となった町営新軽井沢駐車場も「満杯」に=6日
 

まだ厚く雪が積もった農道などの除雪に追われる菊池伸善さん=7日、原村




電動工具でパイプを切断して、壊れたハウスを解体する男性=7日、茅野市玉川




税務署の臨時駐車場を圧迫する雪捨て場。入りきれない車が列をなした=4日、松本市城西

 県内に大きな被害を与えた2月の豪雪。特にパイプハウスの倒壊など農業関係の被害が深刻で、県農政部のまとめだと、2月末時点の被害額は67市町村で計54億600万円余に上った。降雪量が多かった佐久地域や中南信では、雪捨て場や道路沿いに大量の雪がまだ残るなど、各地で「後遺症」が出ている。

 佐久市田口でトマトを栽培する風間敬(たかし)さん(47)のハウスは、60センチほどの雪の重みに耐えきれず3棟が損壊した。中にあった田植え機やコンバインなども押しつぶされ、3週間たった今も、ぐにゃりと曲がった鉄パイプの中に埋もれている。「このまま農業を続けるべきか考えてしまう」と風間さん。修復作業にも、なかなか取りかかれずにいる。

 安曇野市穂高牧の穂高カントリーゴルフのコースは一面雪に覆われ、まるでゲレンデのよう。ここ数年は3月中ごろに営業を始めていたが、今年は1週間延ばして21日とした。従業員らはティーグラウンドやグリーンの芝を傷めないように手作業で融雪剤をまくなど、人海戦術でオープンに備えている。

 諏訪郡原村中新田の農業、菊池伸善(のぶゆき)さん(46)は除雪用装置をつけたトラクターで、農家やペンションの周辺などの除雪を請け負っている。2月の雪の片付けが終わらないうちに5日にも40センチほどの降雪があり、「まだ当分は忙しい状態が続きそうです」と、ハンドルを握る手に力を込めていた。
 
写真グラフ 信毎フロント

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