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新幹線延伸 もう目の前  機運高まる飯山
(2014年3月31日掲載)
 

<都市施設 広々と> 駅に併設され、観光案内所や交流空間の機能を持たせる「都市施設」。吹き抜けの空間をLED照明で飾る柱が貫く=21日




飯山駅を発車し糸魚川方面へ向かうE2系。工事が進む傍らで試験走行を繰り返している=22日




新幹線開業に向け連携を深めようと、飯山市や周辺8市町村の行政、観光協会関係者らが観光振興に向けて話し合った会議=24日、中野市
 

<新駅が徐々に姿> 工事が進む新しい飯山駅前は標識が立ち、ロータリーや歩道の形が見えてきた。中央の明るい部分は観光案内所などが入る「都市施設」=27日




飯山駅開業をPRするバナー(旗)が取り付けられる本町商店街。駅前などにも同じデザインのバナーが飾られている=28日




地元で親しまれてきた洋菓子「バナナボート」。特産品化を目指し、菓子組合が市内で製造、販売する12店舗共通の専用紙袋を作った=27日、飯山市福寿町の「大黒屋菓子店」

 北陸新幹線(長野経由)の金沢延伸で県内唯一の新駅となる飯山駅。開業まであと1年を切り、地元では開業を観光や経済振興に結び付けようという機運が高まっている。

 鉄道・運輸機構北陸新幹線建設局(長野市)によると、新しい飯山駅は3月1日時点で駅舎は98%の建築工事が終わり、秋ごろには完成の予定。飯山市が駅舎に併設するガラス張り2階建ての「都市施設」も姿を現した。特産品を置いたり観光案内所を設けたりする予定で、今後は展示物などソフト面の準備に移る。駅の玄関口となる千曲川口広場は歩道やロータリーの形が見え始め、標識の設置も始まるなど、順調に工事が進んでいる。

 市中心部の商店街や新駅の周辺には新幹線開業をPRするカラフルなバナー(旗)がはためく。地元の菓子組合は、古くから飯山になじみのある洋菓子の「バナナボート」を「いいやまスイーツ」として売り込もうと、市内で製造・販売する12店舗共通の紙袋を作った。

 開業後を見据え、今後の観光振興につなげる取り組みも活発化。飯山市と周辺市町村は連携して、互いの地域の歴史や観光資源、世界的な観光の現状などについて学んだり話し合ったりしている。

 新駅の前を通り掛かった同市神明町の川田政吉さん(80)は、20年ほど前に地元で開いた新幹線誘致の市民大会などに参加したといい、「夢ではなく、いま目の前に新幹線の駅ができた」と感慨深げ。一方で、誘致活動が盛んだった当時に比べ人口は大幅に減ったといい、「期待が大きい分、不安もある。『飯山にはこれがある』というものを打ち出して、多くの人が訪れる駅になってほしい」と期待を込めた。

[写真・文 小西由紀]
 
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