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取り組み快走 上高地線  割引定期や企画結実 13年度利用160万人超
(2014年5月19日掲載)
 

<バスに乗り換え> 上高地線で新島々駅に着き、上高地行きバスに乗り換える登山客や観光客ら=17日




「地域づくり考房『ゆめ』」の呼び掛けで集まった学生や母親らがキッズトレイン運行に向け話し合い=17日、松本市新村の松本大学




上高地線を走る渕東なぎさのラッピング列車=松本市波田
 

<松本大生の足に> 松本大学に通学する学生で混雑する北新・松本大学前駅。割引率の高い12カ月定期券ができたことで電車利用の学生が増えた=松本市新村




イベント列車に乗り込んだ大勢のファンに「渕東なぎさ」の声で車窓風景を案内をする新田恵海さん(左)=11日




新村駅の無料駐車場。50台のスペースに26台の利用登録がある=松本市新村




 アルピコ交通(松本市)の松本駅と新島々駅(いずれも同市)を結ぶ上高地線(14・4キロ)の利用者数が2013年度、15年ぶりに160万人を超えた。06年度までは減少傾向が続いていたが、沿線の高校生、大学生向けに割引率が高い12カ月通学定期券を設定したり、鉄道利用者向けの無料駐車場を駅に併設したりするなどの地道な取り組みが実を結び、利用者が徐々に増加。同線のイメージキャラクター「渕東(えんどう)なぎさ」を活用したイベントも好評だ。

 11日には渕東なぎさの声を演じる長野市出身の声優、新田恵海(えみ)さんを招いてイベント列車を運行。新田さんは車窓風景をアナウンスしたほかクイズも出題し、県内外から訪れた約100人の乗客を楽しませた。

 名前の由来になった「渕東駅」「渚駅」の駅名板には渕東なぎさのイラストが添えられ、絶好の記念撮影スポットに。車両や新島々駅の自販機にはキャラクターのラッピングを施しており、エコバッグやタオルハンカチなどオリジナルグッズも15種類そろえている。

 沿線住民も盛り上げに一役買っている。住民たちでつくる「上高地線応援隊」(約20人)は、引退後も新村駅に保存している5000形車両を活動拠点として定期的に車両を公開し、アルピコ交通とイベントも共催。松本大学の学内組織「地域づくり考房『ゆめ』」は、地元の路線に愛着を持ってもらおうと、子どもたちに楽しんでもらう「キッズトレイン」を計画中だ。

 応援隊代表の山口茂さん(61)は「上高地線に関心をもってもらい、生活の一部として使ってほしい」と力を込めた。

[写真・文 米川貴啓]
 
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