写真グラフ
 

反原発訴えサーカス巡業  福島の事故で一時休校…群馬の養成学校OBら
(2014年6月2日掲載)
 

「3・11をわすれない」などと書いたのぼりを立てたリヤカーを押して公演に向かう=5月31日、駒ケ根市




公演後、カンパに訪れた子どもに「ありがとうね」と声を掛け握手する田中さん(左)=5月31日、駒ケ根市




「脱原発アクション諏訪」に参加し、「大変な思いをしている人たちを忘れないで」と訴える田中さん=5月23日、JR上諏訪駅前
 

のぼりを立てたリヤカーの傍らで、ローラーを使った大道芸を披露する田中健太さん(左)=5月31日、駒ケ根市赤穂の「くらふてぃあ杜の市」



県内巡業の拠点に借りている施設で食事の準備をする西田敬一校長(右)。横では田中さんが野菜でジャグリングの練習=5月21日、下條村睦沢




「原発イラナイ!!」などと寄せ書きされたリヤカー=5月23日、JR上諏訪駅前

 2011年3月の東京電力福島第1原発事故で一時休校に追い込まれたサーカス芸人の養成学校「沢入(そうり)国際サーカス学校」(群馬県みどり市)の卒業生らが、原発反対を訴えながら全国巡業を続け、5〜6月は県内を回っている。

 福島第1原発から170キロ離れた同校でも基準値を超える放射線量を検出し、11年12月に休校。15人いた生徒は解散し、学校は除染が終わった翌年10月に再開したが、7人しか集まらなかった。事故から3年がたち、「世間の人たちに再び忘れられかけている。被害者の一人として訴え続けなければ」(西田敬一校長)と、3月9日に群馬県高崎市から巡業をスタート。ゴールの沖縄県を目指す。

 一座には、卒業生でフリーのパフォーマーの田中健太さん(28)=下伊那郡阿南町=も参加。5月31日、6月1日と駒ケ根市で開いた公演では「3・11をわすれない」などと書いたのぼりを立てたリヤカーの傍らで、ローラーを使ったバランス芸や皿回しなどを披露し、会場を盛り上げた。

 5月23日には諏訪市で「脱原発アクション諏訪」の金曜日行動にも加わった。田中さんと握手をした諏訪市の高校1年、日達諒子さん(15)は「思いがこもった呼び掛けに、原発事故は遠いことではないんだと感じた」。田中さんは「今後も関心を持ち続けてもらえるよう、声を上げていきたい」と話していた。

 6月は伊那市、松本市、上伊那郡飯島町、下伊那郡天龍村の4市町村計6カ所で活動を予定。公演依頼など問い合わせは西田校長(電話090・3008・7738)へ。

[写真・文 有賀史]
 
写真グラフ 信毎フロント

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun