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大町の商店街 アートで彩り  芸術祭一環 住民も制作
(2014年8月4日掲載)
 

<いつもの景色が一変> 頭上には「花の川」の天井画、足元には植物や動物などの絵が描かれた大町名店街。9日の芸術祭開幕を目指し、店舗壁面を白い布で覆う作業が続く=8月1日




<白い布いっぱいの花> 商店街の天井に張る布に絵の具で黄色い花を描く美麻小中学校の子どもたち。八坂小学校と共同作業所「がんばりやさん」で描いた青い花に加えていった=7月22日、美麻小中学校体育館




「大変な作業だね。楽しみにしているよ」。通行人と話しながら路面に焼き付ける絵のパーツを並べる浅井裕介さん(左)=7月8日
 

  飾り付けが始まる前の大町名店街=
  6月19日



日が落ちてからも飾り付け作業が続く大町名店街=8月1日



絵の具を使って思い思いに花の絵を描く共同作業所「がんばりやさん」の通所者=7月17日



白い布に覆われる店舗壁面。「商中」の札を掛けて営業=8月1日

 1970年代初めに完成した大町市中心部の商店街「大町名店街」で、アーケードをアートで彩る作業が続いている。9日から市内各所で開かれる芸術祭「信濃大町食とアートの廻廊(かいろう)」の一環で、県内外の画家らのほか、地元の小、中学生や共同作業所の通所者ら地元住民が制作。「昭和レトロ」と称されることもある商店街が、徐々に「異空間」に姿を変えている。

 商店街に入って目を奪うのは、幅2・4メートルの布で約120メートルのアーケードの天井を覆った「花の川」。大町市の美術家・青島左門さん(33)の指導で、同市八坂小、美麻小中学校の児童生徒と、同商店街にある共同作業所「がんばりやさん」の通所者が描いた。青島さんは「名店街という空間があってこそ生まれた作品。生活感のある場所で面白みが増している」と話した。

 路面には、くねくねと伸びる白い模様も。熊本市の画家・浅井裕介さん(33)が「水と植物」をテーマに、道路の白線に使うゴム製の素材をガスバーナーで焼き付けて描いた。浅井さんの原画などを基に素材を切り出したのは、八坂小の4〜6年生だ。

 現在は全23店舗の壁面を白い布で覆う作業が進み、制作に携わった地元住民らも見物に訪れている。

 大町名店街は、かつての活気を取り戻すきっかけにと、芸術祭主催者の呼び掛けに応じ、会場として商店街を提供した。大町名店街事業協同組合の川井義二企画部長(75)は「今回の挑戦で多くの人が訪れ、商店主の刺激にもなればいい」と期待している。

[写真・文 小西由紀]
 
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