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延伸見据え学生獲得競争  北陸新幹線沿線大学、工夫のPR
(2014年9月1日掲載)
 

<進学説明会に県外大学も> 長野市で開いた進学説明会には、富山大芸術文化学部が参加。同大准教授の河原雅典さんは「延伸は好機。長野県の受験者数を増やしたい」=8月1日、長野市のメルパルク長野




昨年から新潟県上越、妙高両市で走る清泉女学院大学・短大のラッピングバス。同大入試広報部は「(延伸に伴う)観光客誘致などとの相乗効果で学生も呼び込みたい」=8月26日、妙高市




長野市内の路線バスに掲示された富山大の広告。到達時間の短さをアピールする=8月25日
 

<県外高校生「長野県、身近に> 上越市から送迎バスを運行した長野大のオープンキャンパスに糸魚川市から参加した渡辺咲穂さん(中央左)。延伸すれば「身近な距離になる」と話した=8月24日、上田市



金沢学院大学のオープンキャンパスに参加するため、長野駅発の送迎車に乗った高校生=8月24日



長野駅の新幹線ホームに掲示された金沢大学の広告=8月26日



バス停に掲示された金沢星稜大の広告=8月25日、長野市の昭和通り

 来年3月14日に延伸開業することが決まった北陸新幹線(長野経由)の沿線にある大学が、学生の獲得競争を繰り広げている。少子化が進む中、各大学は延伸が学生を増やす好機になるとみて、市街地に広告を出したり、見学者向けの送迎バスを走らせたりするなど、さまざまな工夫を凝らして高校生や保護者に大学をPRしている。

 延伸後は長野から最速1時間強で結ばれるとみられる金沢市。同市の金沢学院大学は、8月に開いたオープンキャンパスで、長野市の長野駅から無料の送迎バスを初めて運行した。長野県内では昨年からテレビCMを放映しており、7月には新聞広告も出した。同大入試広報部は「今後もさらなるPRを考えていく」と積極的だ。

 長野大学(上田市)もオーパスキャンパスの24日、県外から訪れる人向けに送迎バスを運行した。新潟県上越市の直江津駅前から乗った糸魚川高校2年の渡辺咲穂さん(16)=糸魚川市=は「新幹線が通ると、志望学部の中で長野大学が一番近くなる」と話し、新幹線延伸を視野に大学を選択するつもりという。同大広報入試課長の田口和利さん(57)は「大学の魅力をさらに積極的に発信していきたい」とする。

 長野市内の駅やバス停には北陸地方の大学が掲示した広告が目立つ。昨年12月から長野駅の新幹線ホームに広告を出している金沢大学(金沢市)は、高校の進路指導教員との懇談会を10月に長野市で開催。11月に開く保護者対象のキャンパス見学会では、長野駅から送迎バスを運行する予定だ。同大で学生募集を担当する坂本二郎教授(51)は「長野県は北陸三県に次ぐ学生獲得のターゲットになる」と力を込めて話した。

[写真・文 北沢博臣]
 
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