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県内 広がる「ラウンドアバウト」  信号機なし、車すいすい
(2014年9月22日掲載)
 

<左折で入って右回り> 交差点中央に環状の道路があり、車は左折で交差点に入って右回りに進行、目的の方向へ左折で抜ける=16日、須坂市野辺



1日施行の改正道路交通法で新設された環状交差点を示す交通標識=18日、飯田市吾妻町ラウンドアバウト





この先に環状交差点があることを示す案内標識=17日、軽井沢町軽井沢
 

自転車の観光客もラウンドアバウト内をすいすい走る=17日、軽井沢町軽井沢の六本辻ラウンドアバウト


来春にラウンドアバウト導入が予定されている安曇野市豊科と堀金烏川境にある市道五差路=12日


車が来る方向を注意するように表示された横断歩道=18日、飯田市東和町ラウンドアバウト

 信号機がなく、渋滞や重大事故が起きにくいとされる環状交差点「ラウンドアバウト」が、県内で広がりつつある。利用者には「車の流れがスムーズになった」と好評で、2013年2月に全国で初めて信号機を撤去して導入した飯田市東和町の交差点では視察も相次ぐ。今月1日に施行された改正道路交通法で環状交差点内の通行ルールも定められ、今後、さらに定着しそうだ。

 ラウンドアバウトは車の走る部分が環状になっていて、右回り(時計回り)に通行する。信号がないため交差点での待ち時間減少などが期待されている。

 県内では、飯田市東和町のほか、同市吾妻町、北佐久郡軽井沢町にあり、1日から須坂市野辺でも運用が始まった。安曇野市も来春の導入を目指している。導入されたばかりの須坂市のラウンドアバウト脇で建設業を営む水越正和さん(63)は「以前は事故が多かったが車の流れがスムーズになった」と話す。

 改正道交法では環状交差点を示す専用の標識を新設。進入車両に対して環状交差点内を走る車両の優先が明確になり、これまで交差点内への進入時に必要だった一時停止規制がなくなった。

 県内全てのラウンドアバウトの導入に助言をしている名古屋大大学院の中村英樹教授は「普及を進めるには適所に作ることが大切。ルールの浸透を図り、徹底することも必要だ」と強調。「導入すれば街のランドマークにもなる」と話している。

[写真・文 吉沢正志]
 
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