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特殊詐欺被害 市民が防ぐ  寸劇や人形で注意呼び掛け
(2015年1月19日掲載)
 

特殊詐欺対策をテーマにしたミュージカルの練習を積むNPO法人「交通教育とらふぃっくSisters」のメンバー=13日、塩尻市




家族などの連絡先を書いた紙をつるして、電話機の近くに置く人形「ちょっと待って!ちゃん」を作る女性たち=9日、長野市




スーパーの店頭で詐欺への注意を促すチラシを渡す長野南防犯協会連合会女性部員=15日、長野市
 

<迫真の演技> 県消費者教育推進セミナーで特殊詐欺の事例を劇で発表する県シニア大学の受講生。迫真の演技で被害防止を訴えた=12日、長野市




見知らぬ電話番号の相手には「通話を録音する」とのメッセージが流れる装置(右)。設置した男性によると、以前は毎日のようにあった勧誘電話が激減したという=14日、岡谷市



県消費者教育推進セミナーでは長野商業高校の生徒が授業で制作した詐欺防止を訴える動画も発表した=12日、長野市

 県警が昨年認知した特殊詐欺の被害額が2年連続して10億円を超えるなど、特殊詐欺の被害に歯止めがかからない。だまされる人を一人でも減らそうと、地道な活動に取り組む市民も増え始めた。寸劇やミュージカルなどPR手段はさまざまで、「継続して取り組むことが大切」と活動を続けている。

 「170万円を下ろしたいのですが」「それは大金ですね。警察に相談してみましょう」―。長野市で12日に開かれた県消費者教育推進セミナー。県シニア大学の受講者10人が特殊詐欺の被害防止策をアピールする寸劇を、120人ほどを前に披露した。授業で特殊詐欺などを学んだ参加者が作った寸劇で、だまされて銀行で大金を引き出そうとするお年寄りと、詐欺に気が付いて被害を防ぐ銀行員の役などを熱演。最後は出演者全員が壇上にそろい、注意を呼び掛けた。

 未就学児らにミュージカルなどを通じて交通安全教育を続けるNPO法人「交通教育とらふぃっくSisters」=塩尻市=は昨年、新たに特殊詐欺をテーマにした演目をレパートリーに追加した。年明けも練習を積んでおり、今月末から県内の公民館などで主に高齢者を対象に演じる予定だ。

 東日本大震災の被災地支援などを行ってきた長野市の女性グループは昨年の夏から、家族の電話番号を書いた紙をつるして電話機の近くに置く手作りの人形「ちょっと待って!ちゃん」を、知り合いや近所の人たちに配っている。不審な電話があった時に家族に電話して確認することを呼び掛ける狙いで、代表の丸田藤子さん(76)=長野市上松=は「身近な人が悲しい思いをすることのないように」との願いを込めている。

[写真・文 北沢博臣]
 
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