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人力車 飯田を駆ける   21日スタート 訓練重ねる俥夫たち
(2015年3月2日掲載)
 

<坂道を懸命に> 飯田市中心部は起伏が多い。乗客を乗せて坂道を懸命に駆け上がる=2月15日



南アルプスの山並みを望む高台で、山の名前を確認しながら案内の練習をする俥夫たち=2月15日



一日の練習を終えて人力車の手入れ。今後は飯田独自の人力車の製造販売にも取り組む=2月15日
 

<家族を乗せて> 訓練を重ねている俥夫(しゃふ)たちが、家族を練習に招待。60分のコースを回った=2月22日、飯田市




地元の観光ガイド(中央)と市街地を歩き、歴史や名所などを勉強する俥夫たち=2月8日




交通の妨げにならないように、路肩に寄って車を先に通す=2月15日

 人力車に揺られ、かつての城下町・飯田をぶらり―。飯田市で21日から、人力車で市街地を回るサービスが始まる。街の活性化につなげようと、塾講師や飲食業などさまざまな職業の住民有志が集まり、グループを結成。人力車を引く「俥夫(しゃふ)」たちは、新調したそろいの法被姿で訓練に励んでいる。

 グループは1月に設立した「飯田龍車(りゅうしゃ)」。東京・浅草で3年間、俥夫をした経験がある代表の佐藤歩さん(38)=下伊那郡高森町=らの呼び掛けで集まった10人の俥夫は、1月中旬に浅草で人力車を運行する業者を訪ねて指導を受けたのを皮切りに、週末を中心に飯田で訓練を重ねた。

 気持ち良く乗ってもらうには安全な運行と乗客との会話が欠かせないと、2月からは市民や知人らを乗せて市街地を試走。道路の段差や注意が必要な交差点などを確認したり、地元の観光ガイドに学んだ名所の説明を織り交ぜながら笑顔で接客練習を繰り返したりしている。

 佐藤代表は「飯田のシンボルとして人力車が根付いていけるように、絶えず工夫しながら頑張りたい」。グループ会長の伊藤茂雄さん(50)は「人力車を街の活性化に役立てたい」と話す。

 観光客だけでなく、地域の人も気軽に利用して街の魅力を再発見してほしいと、料金は他地域の相場の4分の1ほどに抑えた。基本料金は15分で大人1人500円。土日や祝日を中心に運行し、予約があれば平日も営業する。

 「りんご並木」周辺を回る15分のコース、旧飯田城の「赤門」や長姫神社などをゆったりと巡る60分のコースなど、6コースを予定。出張や貸し切り、独自の人力車の製造販売も行っていくという。問い合わせは飯田龍車(電話0265・48・6713)へ。

[写真・文 渡会浩]
 
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