写真グラフ
 

お産 快適さ勝負  工夫凝らす県内の産婦人科
(2015年4月6日掲載)
 

<ホテルのロビー?> 1日に開業した横西産婦人科のホール。ホテルのロビーのように広く、ソファでくつろいで診察を待つことができる=1日、松本市島立




出産祝いに提供されるフランス料理。入院中の女性は「毎日レストランで外食しているよう」=1日、駒ケ根市赤穂の駒ケ根高原レディスクリニック




清水産婦人科医院の個室全てに備えられたシャワーブース。ドイツ製で、高級ホテルにも装備されているという=3日、長野市川中島町原
 

<カフェ併設> 丸山産婦人科医院にあるカフェ。診察の待ち時間を表示するモニター(上)があり、子どもを寝かせて食事ができる=3月26日、長野市南千歳町




退院の日に美容師に髪を切ってもらう。「これで気持ち良く退院できます」=3月28日、小諸市市町の花岡レディースクリニック




大きい窓が開放的な部屋で受けられる産後のエステサービス=1日、駒ケ根市赤穂の駒ケ根高原レディスクリニック

 快適な環境で安心して出産してもらおうと、料理やサービス、付属施設などに工夫を凝らす産婦人科医院が県内で増えている。出産後にフランス料理のコースでお祝いしたり、退院時にヘアカットをしたりするなど、取り組みはさまざま。少子化が進む中、医院側は「『出産できます』だけでは妊婦さんは来てくれない」と知恵を絞っている。

 駒ケ根高原レディスクリニック(駒ケ根市)は、入院中の楽しみの一つの食事に力を入れる。専属料理長が地元の食材や天然由来の調味料を使って、和食や中華などを提供。出産後の「お祝い」としてフランス料理のコースも味わえる。山田思鶴(しづる)副院長は「妊婦さんは高原リゾートに来ている感覚で出産できる」と強調。院内にはエステルームもあり、低価格で利用できる。

 丸山産婦人科医院(長野市)は、付き添いの家族など誰でも気軽に立ち寄れるカフェを併設。赤ちゃんを寝かすことができる広い小上がりがあるのが特徴で、昼食時は多くの親子連れでにぎわう。7カ月の次女を連れて訪れた中沢佐和子さん(29)=長野市若里=は「子どもの布団もあるので、寝かせてゆっくり食事ができます」という。

 「いかにして魅力的な産院を目指すかを考えている」と話す花岡レディースクリニック(小諸市)の花岡俊也院長(45)が考案したのは、退院時のヘアカットサービス。出産を終えて気持ち良く帰ってもらおうと、契約した本職の美容師が無料でカットする。

 1日に松本市島立に開業した横西産婦人科のホールはホテルのロビーのような広々とした空間。ソファでゆったりと診察を待つことができる。見学会を定期的に開く予定で、横西哲院長(35)は「妊婦さんの意見を積極的に取り入れ、総合病院より柔軟に対応できる医院を目指したい」と話している。

[写真・文 北沢博臣]
 
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