写真グラフ
 

飯伊 伝統の祭り受け継ぐ  阿南高「郷土芸能同好会」夏に全国高校総文祭に出場
(2015年6月1日掲載)
 

<OBが指導> 阿南高OBの金田昌朗さん(中央左)の指導を受けながら舞の練習をする生徒たち=5月31日、阿南町農村文化伝承センター




全国高校総合文化祭の過去の映像を見て、本番の雰囲気を学ぶ生徒たち=5月13日




生徒たちに貸し出す前に面形に化粧を施す新野雪祭り保存会の金田昭徳会長=5月22日、阿南町農村文化伝承センター

 

新野雪祭り保存会から借り受けた衣装や面形(おもてがた)を身にまとう生徒たち=5月23日、阿南町の阿南高校



保護者や在校生の前で練習の成果を披露。「茂登喜(もどき)」の軽やかな舞に拍手も=5月23日



和気あいあいと練習に励む郷土芸能同好会の生徒たち=5月23日



兄弟で笛と太鼓の練習に励む篠田和磨君(左手前)と諄君=5月27日

 下伊那郡阿南町の阿南高校で今年2月に発足した「郷土芸能同好会」が、7月28日〜8月1日に滋賀県で開く全国高校総合文化祭の「郷土芸能」部門に初出場する。同町新野に伝わる国重要無形民俗文化財「新野の雪祭り」を披露する生徒たちは、祭り保存会などの協力を得ながら舞や笛などの練習に励んでいる。

 同好会には1年〜3年生の8人が所属。伝統芸能が盛んな飯田下伊那地域で育ったため、小さいころから地元の祭りなどに親しんできている生徒が多い。飯田市上村の篠田諄(あつし)君(17)、和磨君(15)兄弟は同市南信濃、上村に伝わる「遠山の霜月祭り」(国重要無形民俗文化財)に子どものころから携わってきた。諄君は「雪祭りは初めてなので新鮮。自分たちの祭りもさらに盛り上げていこうという刺激になります」と笛の練習を繰り返していた。

 過疎化や高齢化などで伝統芸能の継承が難しくなっている中、同好会活動に対する地域の期待も大きい。同校OBで新野雪祭り保存会の金田昭徳会長(73)は「生徒たちの存在は郷土の宝を継承していく上でとても力強い」。物心ついたころから雪祭りに参加している同好会代表で3年の下平洸弥君(17)も「後世につなげていくためにも、自分たちが誇りに思っている地域の祭りを全国の舞台で精いっぱい披露してきたい」と意気込んでいた。

 同好会は今後、ほかの伝統芸能にも取り組んでいく予定。顧問の木下智子教諭(37)は「同好会の活動が伝統芸能の継承に少しでも役に立つ存在になれればいい」と話している。

[写真・文 渡会浩]
 
写真グラフ 信毎フロント

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun