写真グラフ
 

1000年続く伝統 ネット発信へ  塩尻・槻井泉神社
(2015年6月29日掲載)
 

<よろいやかぶと「宝物」解説> 浅田さん(右)から神社に保管されている「宝物」の説明を受ける氏子たち=25日、塩尻市洗馬の槻井泉神社





<茅の輪をくぐる> 今年前半の汚れを清める「夏越大祓(なごしおおはらい)」で、神職を先頭に茅の輪をくぐる総代ら=25日




カヤ刈りの様子を撮影する浅田さん(右奥)=24日、塩尻市広丘郷原
 

<児童の訪問にも応対> 地域学習で神社を訪れ、お守りをもらったり、神事の説明を受けたりする洗馬小学校の1、2年生=26日



茅の輪作りのためのカヤの刈り取り作業=24日、塩尻市広丘郷原




ホームページに載せる写真や文章について話し合う氏子ら=25日

 塩尻市洗馬の槻井泉(つきいずみ)神社の神職や氏子らが、神社の一連の神事をネットで発信し、若者や区外の人を呼び込もうとする取り組みを進めている。高齢化などで深刻化する神事への参加者の減少に歯止めをかけ、地域を盛り上げようとの狙いだ。

 平安時代に創建され、千年ほどの歴史を持つ同神社。年に7回の神事があり、今年5月の例祭から神職の浅田みづ江さん(47)=松本市神林=が中心になってその様子を記録し始めた。25日に行われた「夏越大祓(なごしおおはらい)」では、前日に10人ほどの氏子らが集まって行ったカヤ刈りから、カヤを束ねた茅(ち)の輪作り、当日の神事の様子などをデジタルカメラに収めた。

 神社には高遠藩主から譲り受けたとされるよろいやかぶと、古文書などが「宝物」として保管されており、記録を兼ねて拝殿に並べ、氏子らに説明する機会も設けた。来年は神社の神事を網羅したホームページを開設する予定。デジタルカメラを手に撮影に走り回る浅田さんは「地元だけでなく地区外の人たちにも興味を持ってもらい、歴史ある神社、神事を後世に伝えていきたい」と意気込む。

 26日には近くの洗馬小学校の1、2年生65人が生活科の地域学習の授業で訪れ、氏子総代らから説明を受けて茅の輪をくぐった。「昔は神事の参加者が足りなくなるようなことは考えられなかった」と、総代長の原田徳明さん(73)。大勢の子どもたちでにぎわう境内に目をやり、「新たな情報発信で若者を呼び込めればいい」と話した。

[写真・文 米川貴啓]
 
写真グラフ 信毎フロント

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun