写真グラフ
 

大パノラマが待っている  にぎわう北ア涸沢 猛暑の下界と別天地
(2015年8月3日掲載)
 

快晴の青空に映える穂高連峰。涸沢ヒュッテのテラスでは大勢の登山者が雄大なパノラマを楽しんでいた=1日



<目立つ残雪> 例年になく残雪が多い涸沢カール。登山者は足を取られないように慎重に歩く=7月29日




<テントで乾杯> テントの中で豚キムチ鍋を囲み、乾杯する信州大OBらのパーティー=7月30日




<遭対協がサプリ供給> 登山道の途中で疲労気味の登山者(左)に声を掛け、サプリメントを手渡す北ア南部地区遭対協の夏山常駐パトロール隊員=7月31日
 

<登山者の光跡> 夜明け前、徐々に明かりがともり始め、行き交うヘッドランプが光の道を作るテント場。中央には残雪が大きな帯のように広がる=7月31日




<迎えてくれる高山植物> ニッコウキスゲ(上)などの高山植物も咲き始め、登山者の目を楽しませる=7月30日




<自撮り棒も お供に> はやりの「自撮り棒」を使い、笑顔で写真に納まる家族連れ=7月30日

 北アルプス・穂高連峰への登山拠点、涸沢(からさわ)(約2300メートル)に夏山のにぎわいが到来している。

 上高地から歩いて5〜6時間の涸沢は気温十数度から二十度前後。猛暑が続く下界に比べ別天地の爽やかさだ。例年になく残雪が多いカールにはカラフルなテントが並び、涸沢ヒュッテのテラスでは大勢の登山者が雄大な穂高連峰のパノラマを眺めながら憩う。

 家族5人で念願だった北穂高岳(3106メートル)に登った大阪府茨木市の主婦湯浅つがさん(49)は、涸沢まで下ってヒュッテのテラスでひと息ついた。4年前から北アの山々に登り始め、徐々に難易度の高い山に挑戦し鍛えてきたという。「山頂からの景色は360度見渡す限りの山と空。登りはつらかったが疲れを忘れてしまうような絶景だった」

 テント場に泊まっていた栃木県小山市の会社員奥博司さん(42)は奥穂高岳(3190メートル)に登頂し「朝日を浴びた尾根がオレンジ色に染まっていく様子や、槍ケ岳など地図でしか見たことのない山々の頂を自分の目で見ることができ、これ以上ない経験」と達成感をかみしめていた。

 涸沢ヒュッテ社長の山口孝さん(67)によると、「今年は好天が続き、晴れの日が少なかった昨年夏に比べ宿泊者数は約1・5倍。ピーク時には一晩に約250人が泊まり、1枚の布団に2人で寝てもらうほどです」という。今月22、23日の涸沢音楽祭は「今年で第20回となるので盛大に開きたい」と山口さん。ヒュッテのにぎわいは今月いっぱい続く。

[写真・文 林克樹]
 
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