写真グラフ
 

災害時の避難所 少しでも快適に  県内で公園や街灯整備進む
(2015年8月31日掲載)
 

造成中の「ふるさと公園あおき」に設置した防災複合遊具。災害時には周辺をシートで囲うことでテントとして利用する=24日、青木村村松





<ベンチの中にトイレ> 「赤須ケ丘タウン」の公園に設置されているトイレ内蔵ベンチ。座面を取り外し(上)、内蔵の便座を設置し(中央)、テントで覆って使用する(下)。地中にタンクが埋設されており、テントや工具などは地元住民が管理している=26日、駒ケ根市赤穂



<かまどに変身> 駒場公園には天板や座面を外して、かまどとして使えるテーブルやベンチがそれぞれ6個ずつ設置されている=26日、佐久市猿久保
 

「ふるさと公園あおき」に設けたヘリポート。一帯には芝生を張り、災害時にはテントの設営場所にもなる=24日、青木村村松





太陽光で発電する災害対応型街灯。地元企業が開発し、震度5以上の揺れを感知すると3日間連続で点灯し、充電などに使えるコンセントも備える=26日、下諏訪町の赤砂崎防災公園




須坂市北部体育館に隣接する多目的(防災)広場のマンホールトイレ。周囲を覆うテントはマンホール内部に保管されている=25日




2014年に完成した安曇野市防災広場。子どもたちが遊ぶ遊具の後方に、2階建ての防災多目的施設や天幕を張った防災シェルターがある=同市豊科南穂高

 9月1日は「防災の日」。災害発生時の避難所となる公園や広場などを、いざ使う際に少しでも快適に過ごせるように―と、各地で整備が進んでいる。

 小県郡青木村村松で10月末完成に向けて造成中の新公園「ふるさと公園あおき」には、シートで囲うことでテント代わりの空間になる「防災複合遊具」や、あずまやを設置。広場はヘリポートに活用できる。国道143号を挟んで向かいにある「道の駅あおき」と合わせ、「災害時には道の駅と公園が持つ機能をトータルで活用したい」と、村総務企画課の塩沢和宏係長(43)。

 駒ケ根市赤穂の「赤須ケ丘タウン」は、分譲地のイメージアップにと、市が2013年に防災機能を持つ公園を整備した。座面を取り外しテントで囲うと個室トイレになる「トイレ内蔵ベンチ」、座面を外すと煮炊きができる「かまどベンチ」などを配置。赤須ケ丘タウン自治会の有馬正道自治会長(77)は「身近にこれだけの設備があればひとまず安心。いざという時に使えるよう住民間で確認をしたい」と話す。

 諏訪郡下諏訪町の赤砂崎防災公園には、地元企業が開発した「災害対応型街灯」24基が設置されている。ヘリポートや災害用トイレなどを備えた公園の整備を進める町の依頼で、町内に拠点を置く企業8社が技術を持ち寄って昨年開発した。太陽光発電で電力を蓄え、震度5以上の揺れを感知すると3日間連続点灯するセンサーを内蔵。携帯電話の充電などに使えるコンセントも備えている。

 市内3カ所に「多目的(防災)広場」を整備した須坂市。各地にマンホールトイレやかまどベンチ、備蓄倉庫などを備えた。市総務課の田尻俊幸危機管理推進役(54)は「使わないに越したことはないが、いざという時の準備はできている」と説明した。
 
写真グラフ 信毎フロント

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun