写真グラフ
 

山里にアサギマダラ乱舞  長野・七二会塩地区の住民ら整備
(2015年9月29日掲載)
 

<花から花へ> 耕作放棄地から姿を変えたフジバカマ園に飛来、蜜を求めて花から花へと舞うアサギマダラ=21日、長野市七二会塩の「塩フジバカマ園」



遊歩道を歩きながら花を楽しむ来園者。周囲をひらひらと舞うアサギマダラに歓声=21日




休憩スペースでお茶を飲みながら地元住民と来園者が交流。来園者が撮ったアサギマダラの写真を展示できる掲示板も設置=21日




 

<興味津々> アサギマダラを捕まえて観察する子どもたち=21日




福島県内のスキー場で9月6日にマーキングされた個体の飛来も確認された=21日




花が咲く前にフジバカマ園の草刈りをする住民ら=6日





通行量の多い国道19号脇に案内看板を新設する住民ら=6日、長野市七二会己

 長野市郊外の七二会塩地区にある「塩フジバカマ園」に、長距離の渡りで知られるチョウ「アサギマダラ」が多数飛来している。19日から5連休となった「シルバーウイーク」中には多くの観光客らが訪れ、山あいの集落が活気づいた。

 同地区に耕作をやめた畑を所有する宮下英男さん(81)が2011年、親戚からもらったフジバカマの苗50株を植えたところ、花が咲いた秋に多くのアサギマダラが飛来。その数と美しさに、宮下さんは「こんなにきれいなチョウが飛んでくるとは」と驚いたという。

 チョウの飛来を受け、塩地区の住民ら約10人が13年に組合を結成。フジバカマの栽培面積を少しずつ増やし、昨年、塩フジバカマ園として開園した。現在は、歩道を整備した西園(約30アール)と東園(約15アール)に計600株が植わる。

 組合員が草を刈り、ベンチも整備。シルバーウイーク前には、国道19号脇に案内看板も据えた。連休は花の見ごろが重なり、家族連れや写真愛好家ら延べ約300人が訪問。アサギマダラが乱舞する様子に感嘆の声を上げた。

 「高齢化が進む中で管理していくのは大変だが、10年間は続けたい。静かな集落にたくさんの人の声が響き、元気がもらえた」と、園を運営する七二会塩荒廃地防止美化組合の北島貢代表(66)。フジバカマの花とアサギマダラは10月上旬まで楽しめそうという。

[写真・文 小西由紀]
 
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