写真グラフ
 

進む再建 年末は故郷で  県北部 震度6弱 1年
(2015年11月16日掲載)
 

応急仮設住宅に身を寄せる鎌倉まち子さん。飼い猫としばし戯れながら「この子の運動になれば」=13日、白馬村神城飯森




地震で営業を休止し、1年後の再開を目指して大規模改装した旅館「木塵(もくじん)」。経営者の柏原周平さん(右)が常連客を招き、工事がほぼ終わった建物内を案内した=2日、白馬村神城三日市場




震災で被害を受けた道路を舗装し直し、白線を引く作業員=12日、白馬村神城
 

特に被害が大きかった白馬村神城堀之内地区では、各地で住宅の再建工事が進む=12日、白馬村神城堀之内



応急仮設住宅で暮らす人と自宅に戻った人が参加した「健茶会」。苦労を共にした仲間同士、話に花を咲かせ、笑顔が広がった=13日、白馬村神城の飯森体育館




地震で亀裂が生じた鬼無里中学校の校庭。重機が入り、復旧工事が進む=11日、長野市鬼無里




小谷村中土で建設が進む2棟の村営住宅。本年度内の完成を目指す=11日

 県北部で最大震度6弱を観測した昨年11月22日の地震から間もなく1年。降雪期を控えた被災地では、住宅再建などの工事が急ピッチで進んでいる。

 「コンコン、カンカン」―。被害が集中した北安曇郡白馬村神城堀之内地区では、集落のあちこちで住宅建設や道路復旧工事などのつち音が響いている。同地区の三浦洋二区長(62)によると、80世帯の大半が住宅の全半壊などの被害を受け、避難所や村外の親族宅などに身を寄せた。このうち、これまでに補修が済んだ自宅などに32世帯が戻ってきた。現在、8棟の住宅が建て直しの最中だ。

 一方で、地区内では被災した住宅を取り壊した跡の更地も目立つ。三浦区長は「復旧は進んでいるが、まだ戻れない住民も多い。早くみんなに帰ってきてもらいたい」と話す。

 同村神城飯森の応急仮設住宅には現在、70人ほどが暮らす。隣接する体育館で13日、仮設住宅の住民や、自宅に戻った住民らが集まり、おしゃべりや体操をする「健茶会」が開かれた。参加者は、輪になって体を動かしたりお茶を飲んだりしながら談笑。「凝り固まっていた体がほぐれた」「みんなと話しながらだと暖まる」。フロアに明るい声が響いた。

 同郡小谷村では12世帯分の村営住宅の建設が進む。同村中土戸石地区に建てている4世帯分の2棟は、外観がほぼ整いつつある。同村の担当者によると本年度中の完成を目指し、村内外で避難生活を送る村民に入居してもらう予定という。

 震度6弱を観測した長野市鬼無里。亀裂が入って使えなくなった鬼無里中の校庭は、すでに半分ほどの工事が終わって使えるようになった。引き続き重機による復旧作業が続いており、年内には完成する予定だ。

[写真・文 林克樹、中村桂吾]
 
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