写真グラフ
 

松本の猫カフェ 保護と出会いと  「里親募集型」で運営 法人の活動順調
(2015年12月7日掲載)
 

シェルターに保護された猫たちと「お見合い」をする譲渡希望の夫婦(右の2人)=1日、松本市双葉




動物病院で去勢手術を受ける保護猫。自前の手術室設置の参考に―と、法人理事(左)が手術を手伝う=11月24日、上田市常田




県松本保健所で、シェルターに引き取る予定の猫の様子を見るボランティア=4日、松本市島立
 

保護した猫が暮らすカフェ併設のシェルター。ビジネスホテルの客室だった部屋を再利用している=4日




カフェで猫の「里親」を募集する掲示板に見入る親子連れ=11月23日




カフェの猫を新たな家族として譲り受け、連れて帰る親子=11月24日

 松本市双葉で7月に開業した「ねこカフェもふもふ」。コーヒーなどのドリンク付きで猫と触れ合えるほか、気に入った猫を譲り受けることができる「里親募集型」が特徴でもある。保健所で殺処分対象となった猫などを保護・飼育するためのシェルターも併設。新たな飼い主に橋渡しすることで不幸な猫を1匹でも減らそうと活動している。

 「保護活動をするボランティアの拠点になるシェルターを設けたかった」と、運営する一般社団法人「もふもふ堂」の代表理事、等々力茂義さん(53)。猫カフェは、シェルターの運営費用確保や飼い方の啓発、活動の周知のために―と開業した。廃業したビジネスホテルを借り、2階を猫カフェに、客室が並ぶ3、4階をシェルターにしている。

 シェルターでは現在、7部屋に38匹が暮らし、従業員1人とボランティア8人が面倒を見ている。これまでに165匹を収容し、カフェでの接客などを通して120匹が新たな飼い主に引き渡された。譲渡の際には「お見合い」と呼ぶマッチングを経て、面談を行い誓約書の提出を受けるなどしてから引き渡す。

 保護した猫は動物病院で不妊・去勢手術を施し、譲渡の際に手術などの代金を新たな飼い主に負担してもらう。獣医師が来て手術ができるよう、シェルターに手術室を設ける計画もある。「来店を通して大勢に活動を理解してもらえた。飼う心構えなどさらに啓発を進め、来年度は殺処分ゼロを実現させたい」と等々力さん。

 県松本保健所によると、管内の殺処分数は2011年度は163匹だったが、14年度は56匹と大幅に減少。本年度上半期は15匹にとどまっている。

[写真・文 梅田拓朗]
 
写真グラフ 信毎フロント

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