写真グラフ
 

倒木や通行止め 爪痕なお  松本・山形 雨氷被害1カ月
(2016年2月29日掲載)
 

<横たわる多数の木々> いまだに大量の倒木が横たわる県道松本和田線沿いの斜面=24日、松本市入山辺(小型無人機で撮影)




山形村の清水高原に向かう村道で続く倒木の撤去作業=22日




「桧の湯」営業再開を前に、管理する組合の役員らが木の枝などを片付けた=19日、松本市入山辺




倒木の撤去作業のため、通行止めが続く山形村の村道=26日
 

県道松本和田線から分かれる林道桧沢線は無残に折れた倒木でふさがれていた=24日、松本市入山辺



根こそぎ倒れた木が残る斜面を縫うように県道松本和田線を走る「扉温泉・明神館」の送迎バス=26日、松本市入山辺



停電に備え、「扉温泉・明神館」に新たに配備された発電機=24日、松本市入山辺

 松本市や東筑摩郡山形村で1月29日から31日にかけて最大320人の孤立者が出るなど、大きな影響が出た雨氷被害から1カ月。倒木があった山林の所々には爪痕が残り、観光施設なども影響が続く。

 被害が大きかった県道松本和田線の沿線。地元財産区長の許可を得て小型無人機で撮影すると、道路は通常通りに通れるものの、両脇の斜面には根こそぎ倒れたり、折れて皮が剥がれたりした大量の木々が折り重なるように残っていた。道路に近い場所では落下防止のためワイヤで固定された倒木もあり、完全復旧には時間がかかりそうだ。

 松本市入山辺、里山辺地区の財産区長を務める大沢徳次さん(69)は「このような被害は初めて。林道が通れず、まだ山の中がどうなっているのか確認できていない。今後の対策は話し合って考えたい」と話す。

 道路被害や停電などで営業を一時見合わせた同市入山辺の日帰り温泉施設「桧の湯」は、営業再開前日の19日、施設を管理する山辺地区農林家組合の役員らが風呂の掃除や施設周辺の折れた枝の片付けに追われた。組合長の新井勝由さん(73)は「施設に被害が無かったのですぐに営業再開ができて良かった」とほっとした様子。宿泊客や従業員ら110人が孤立し、停電の中で不安な夜を過ごした旅館「扉温泉・明神館」は、発電機2台を新たに備え、懐中電灯も大幅に増やした。

 山形村の清水高原につながる村道はいまだに通行止めが続き、雪が残る中で倒木の撤去作業が続く。宿泊客ら27人が一時孤立した同高原の「スカイランドきよみず」は、停電でボイラーが故障したため休業中。ボイラーの交換などを行い、4月1日の営業再開を目指している。

[写真・文 米川貴啓]
 
写真グラフ 信毎フロント

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