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「中村屋」の未来 松本に描く  勘九郎さんの息子2人の初舞台へ始動
(2016年4月25日掲載)
 

「田んぼアート」を行う水田。色が違う稲を植えるために必要な測量の手順を技術者や地元農家らが確認した=18日、松本市島内



種まきから数日で色の違う芽が出始めた。黄色は「あかねあそび」(手前)という品種。緑色は「紫穂波」(左奧)=21日、松本市島内





北アルプス常念岳を背景に広がる田んぼ。田植えの際にけがをしないよう有志らが石拾いをした=16日、松本市島内
 

むらが出ないように手作業で種をまく=16日、松本市島内



田んぼに描くデザイン画を前に話し合うプロジェクトのメンバー=21日、松本市島内の上平瀬会館



全体のイメージを確認しながら打ち合わせる測量設計会社の技術者=18日、松本市島内

 歌舞伎俳優の中村勘九郎さんの息子2人が来年2月に初舞台を踏むのを記念して、松本市島内の水田に稲で絵を描く企画「田んぼアート」が本格的に始動した。

 7月に松本市で開く「信州・まつもと大歌舞伎」に出演する勘九郎さんが所属するプロダクションが企画し、地元農家などの有志や「大歌舞伎」の実行委員会が協力。勘九郎さんの長男の波野七緒八(なみのなおや)ちゃん(5)、次男の哲之(のりゆき)ちゃん(2)の初舞台の演目が「門出二人桃太郎」であることから、2人の桃太郎と鏡獅子を、稲の色の違いで約70アールの水田に浮かび上がらせる計画だ。

 アートに使うのは、穂や葉、茎が紫や白、黄色などになる9種類の稲。16日には農家の有志10人ほどが、もみが混ざらないように育苗箱の色を変えるなどしながら丁寧にまいた。ハウス内で大事に育てられ、1週間ほどで緑や淡い黄色の小さな芽が顔をのぞかせた。

 18日には、現地で地元測量設計会社や地元農家有志らが下絵を描くのに必要な測量の練習をした。技術者と農家が三つの班に分かれ、絵の輪郭や色の区切りになる線を測量機で割り出し、目印となる棒を100本ほど地面に差し込むなどして手順を確認した。

 農作業の中心的な役割を担う同市島内の清水絹子さん(62)は、「みんなで楽しみながら進めて、地域が元気になっていけばうれしい」と話した。5月29日には勘九郎さんや息子らも訪れて地元住民と共に田植えをする予定で、夏ごろには田んぼに鮮やかに浮かび上がるアートが見られる見込みだ。

[写真・文 米川貴啓]
 
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