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広がる「ドラムサークル」  県内各地 輪になってたたけばみんな仲間
(2016年6月20日掲載)
 

<考案者のハルさんを囲んで> アーサー・ハルさん(中央)の身ぶりや手ぶりに合わせて演奏する佐久穂小学校の児童たち。約250人が思い思いに打楽器をたたき、リズムを作り上げていった=3日、佐久穂町



打楽器だけでなく、つぶすと音が鳴るおもちゃが使われることも=5月26日、上田市中央の障害者就労支援施設「リズム」




「ファシリテーター」が持ち寄った打楽器。形や大きさ、発する音もさまざまだ=2日、佐久穂町海瀬の生涯学習館「花の郷・茂来館」




乳児も参加して太鼓をたたく。鳥川さん(左)は「子どもの方が素直に、自由にリズムを作ります」=5月22日、佐久市の佐久平交流センター
 

屋外で自然体験や音楽などを楽しむイベントでは親子連れが自由に参加し、子どもたちはリズムに乗って踊った=5月28日、小諸市大久保




思わず椅子から立ち上がり、リズムに合わせて楽しそうに太鼓をたたく子ども=5月28日、佐久市岩村田




他の人のリズムや音の大きさに合わせて即興で太鼓をたたく。自然に笑みがこぼれる=15日、長野市三本柳児童センター

 輪になった人たちが思い思いに打楽器を鳴らし、即興の音楽を作り上げる「ドラムサークル」が注目を集めている。大勢でリズムを刻みながら短時間で仲間意識や連帯感が育ち、ストレス解消や健康維持の効果も期待されるという。企業の研修や地域のレクリエーション活動にも用いられている。

 ドラムサークルを考案した米国人アーサー・ハルさんが3日、県内の愛好者の招きで南佐久郡佐久穂町の佐久穂小学校を訪れた。大きな輪になった児童ら250人ほどが、打楽器を手に一斉に演奏。ハルさんは「自分にしかないリズムでたたいて」などと指導した。初めはばらばらだった音が、徐々に一体感のある巨大なアンサンブルに成長していった。両手を大きく振ってリズムを刻んだ5年生の石井勇多君(10)は「大勢で太鼓をたたいてすごい音」とすっかり興奮した様子だった。

 音楽教室講師の塩津知広さん(51)=長野市新諏訪=は10年前からドラムサークルのガイド役「ファシリテーター」として活動している。長野市三本柳児童センターで15日、塩津さんの指導を受けて児童25人ほどがリズムや音の大きさを合わせ、楽しそうに音楽を作り上げた。塩津さんは「ドラムサークルは楽しみながら人とのつながりを確認できるんです」と話した。

 3年ほど前からファシリテーターとして活動する佐久穂町の鳥川仁美さん(38)は、「言葉がいらない簡単なリズムを使うことで、初対面の人でもすぐに仲間意識が生まれる。会議や交流会と違い短時間で人との距離が縮まる」と魅力を話す。鳥川さんは佐久市で毎月参加者を募って体験会を開くほか、企業や学校などからの依頼で県外へ出向くこともあるという。

[写真・文 北沢博臣]
 
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