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土地に根差し 魅力発信  地域おこし協力隊 県内59市町村で活躍
(2016年7月4日掲載)
 

【麻績村】 大島枝保里さん(25)=横浜市出身(手前左から3人目、中嶋美紅さん(22)=東京都杉並区出身(手前左)
「手前にとんとん」「上手ですね」。村内のデイサービスセンターを訪れ、利用者とおしゃべりしながら機織りを体験してもらう=6月29日




【小谷村】 小橋咲子さん(33)=埼玉県所沢市出身(右)
6月に引っ越してきて活動を始めたばかり。移動販売車に買い物に来た住民と話す=6月30日




【根羽村】 山崎志穂さん(33)=千葉県市川市出身
かつて酪農が盛んだった村で唯一となった酪農家・片桐達司さんの指導を受けながら乳牛の世話をする。「酪農で生計を立て自立できるところまで頑張りたい」=6月24日




【天龍村】 河本雅美さん(38)=愛知県みよし市出身(左)
手拭いを手に地域の住民と「自力整体」で一緒に汗を流す。「仲良くしていただいている人たちと今後何十年もお付き合いしたいので、健康で長生きしてもらいたい」=6月24日
 

【佐久市】 金子久登己さん(28)=東京都日野市出身
担当する浅科地区の農事組合法人で真剣な表情で豆腐作りに取り組む。任期後の定住を見据え「稼げる仕組みをつくりたい」=6月28日




【長野市】 牧野真弓さん(28)=愛知県小牧市出身(左)
長野市松代町観光親善大使「小松姫」を務め、イベントに参加したり、観光客と記念写真に納まったりして松代をPR=6月27日




【長野市】 涌田周さん(46)=大阪府貝塚市出身
小田切地区を担当。「交流人口を増やして『小田切』の名前を多くの人に知ってもらいブランド化したい」と、趣味で集めた鉄道模型の展示館を5月に開いた=6月29日

 過疎化や高齢化が進む自治体に住み込み、地域の活性化に向けて活動する地域おこし協力隊。県内では59市町村で241人(4月1日現在)が活躍中だ。隊員たちは田舎暮らしを楽しみながら、地域に根差した多彩な活動を続けている。

 東筑摩郡麻績村では、織物や紙すきなどの技術を伝えて地域を活気づけようと、隊員11人のうち4人が「伝統工芸班」に所属。技術を習得しながら創作活動をする一方で、体験教室を開いて地域の人たちとの交流にも力を入れる。6月29日には「デイサービスセンターみづき」を訪問し、お年寄りと機織りを楽しんだ。金山千恵子さん(88)は、大島枝保里(しほり)さん(25)ら隊員たちとおしゃべりを楽しみながら「優しく親切で本当にうれしかった。若い子がいるだけで元気になれます」。

 4月から佐久市浅科地区を担当する金子久登己(ひさとみ)さん(28)は、農事組合法人で豆腐作りに取り組む。「今は質の高い豆腐を安定的に作ることが目標」と話す金子さんは任期後の定住も見据えており、「ここに住み続けて生活していくためには、販路拡大や新商品の開発など、利益を上げられる仕組みをつくっていかなければ」と話している。

 北安曇郡小谷村で6月から活動を始めたばかりの小橋咲子さん(33)は大網地区と姫川温泉地区を担当。「まずは地域の人たちを知り、自分のことを知ってもらうことが大切」と担当地区を歩く。「会話の中から何が必要とされているのかを見つけ、自分のできることを仕事にして頑張っていきたい」と話している。

 総務省によると、昨年度の県内の隊員数は222人で、北海道(369人)に次いで全国で2番目に多かった。担当する県地域振興課は、市町村数の多さに加え、移住先として人気が高いことも隊員の多さにつながっているのではないかとみている。

[写真・文 渡会浩]
 
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