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地域に応じコンビニ「進化」  郵便局・薬局…機能増やし存在感
(2016年9月26日掲載)
 

店内に簡易郵便局を併設する「ローソン坂城村上店」。研修を受けたコンビニの従業員らが業務に当たる=坂城町上五明



「ローソン戸倉今井店」では事前に注文を受けた商品を専用の車で配達する。地域の商店が減る中、高齢者など「買い物弱者」に喜ばれているという=千曲市戸倉



「ファミリーマートJAこまがね店」の駐車場にある電気自動車(EV)の急速充電器。有料だが買い物や店内での飲食の合間に充電できると好評だ=駒ケ根市飯坂
 

店舗入り口の近くに地場野菜コーナーがある「ファミリーマートJAあづみ烏川店」=安曇野市堀金烏川




「ファミリーマート上田長瀬店」の店舗内にある薬局の調剤室。午前9時〜午後7時(日曜と祝日を除く)に薬剤師が常駐し処方箋を受け付ける=上田市長瀬




「デイリーヤマザキ中央道原PA(上り)店」。コンビニのレジのすぐ後ろが食堂のカウンター=原村

 郵便局、薬局、食堂…。新たな機能を加えたコンビニエンスストアが県内で増えている。利便性を向上させたり、地元産品の販売コーナーを設けたり。地域に根差したサービスで存在感を高めようとしている。

 埴科郡坂城町の「ローソン坂城村上店」は店内に簡易郵便局を併設。一時閉鎖した近くの簡易郵便局をコンビニオーナーの石倉謙一さん(57)が引き継いで局長を務め、研修を受けた従業員が郵便や貯金などの業務に当たる。ローソン広報室の李明(りめい)さん(34)は「競争が激しいコンビニ業界では、地域に合わせた機能やサービスを提供して、利用者にとってなくてはならない存在になっていくことが重要です」と話す。

 「ファミリーマート上田長瀬店」(上田市)の店内には処方箋を受け付ける薬局がある。上田市と東御市で薬局を経営する「コウズケヤ」が2013年12月に新たな事業展開として開店したコンビニだ。同社でコンビニ部門を担当する斉藤達也取締役(40)は「薬局の知名度を上げることができた。薬を買いに来た人がコンビニで買い物してくれるなど、相乗効果が出ています」。

 店に入ると目の前に大きな地場野菜のコーナーがある「ファミリーマートJAあづみ烏川店」(安曇野市)。農協の子会社が経営するコンビニで、地元農家が生産した新鮮な野菜や果物がずらりと並ぶ。原田泰子店長(41)は「これまでコンビニを利用したことがなかったという高齢者の方も買い物に来てくれるようになりました」と手応えを感じている。

 諏訪郡原村の中央道上り線のパーキングエリアにある「デイリーヤマザキ中央道原PA(上り)店」は、店舗内に「道の食堂Daily亭(デイリーてい)」がある。食堂が店内にあるのは珍しいといい、訪れた人はコンビニで土産物を買ったり、食事を楽しんだりしていた。

[写真・文 渡会浩]
 
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