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「Fabスペース」県内相次ぎ誕生 デジタル工作機器備えたものづくり拠点
(2016年11月21日掲載)
 

「FabLab Nagano」での授業。レーザー加工機や3Dプリンター(右端)などデジタル工作機器の使い方を学生が学んだ=7日、長野市の信州大教育学部




パソコン上で設計したデータを基に樹脂成型品を製作する3Dプリンター=13日、上田市中央のFab古民家




3Dプリンターで作った樹脂成型品(右下)や、振る速度で色が変わるLEDライト(中央)などさまざまなアイデアを形にできる=9日、Fab古民家
 

レーザー加工機を扱う学生。アクリル板を焼き切ったり、彫刻をしてコースターを作った=14日、FabLab Nagano



3Dプリンターで作ったコロッセオ(円形闘技場、左)や「ミロのビーナス」の精巧な模型。ネット上のデータで製作した=14日、FabLab Nagano



築90年の建物を利用した「Fab古民家」で、こたつを囲み意見交換をする利用者たち=9日

 3D(3次元)プリンターやレーザーカッターなど、デジタル工作機器を備えたものづくりの拠点「Fab(ファブ)スペース」が県内にも相次いで誕生している。「Fab」には「Fabrication(ものづくり)」と「Fabulous(素晴らしい)」の意味が込められている。精密な模型や部品、教材などが作れると、利用者が楽しんでいる。

 信州大教育学部(長野市)は5月、ゲーム企画開発会社「アソビズム」(東京)と共同で構内に「FabLab Nagano(ファブラボ長野)」を開設した。10月から授業に利用し、来年度中には市民にも開放する予定だ。

 14日、学生20人がレーザー加工機を使ってコースターを作った。アクリル板にレーザーを当てて模様を描いたり、円形に切ったり。模様はパソコンを使ってデザインした。同学部4年の召田光未(てるみ)さん(22)は「機械は苦手だが、意外と簡単に使えた」。ファブラボ長野を運営する村松浩幸教授(52)は「新しいデジタル工作機器に慣れ親しむことで、教材を作るなど教育に役立ててほしい」と話していた。

 ソフトウエア開発会社「ピグマル」(東京)は10月、上田市中央にある築90年の民家に「Fab(ファブ)古民家」をオープンした。3Dプリンターやレーザーカッターのほか電子工作に必要な工具類をそろえ、土曜、日曜の午前10時から午後6時まで一般に有料で開放している。

 訪れた学生や会社員は、オフィスにあるこたつを囲んで、アイデアを出し合ったり、情報交換をしたりしながら、思い思いのものづくりに取り組んでいた。

 ピグマル代表の伊藤元(げん)さんは「企業に売り込む試作品を作ったり、アイデアを持つ人たちの交流点になったりするといいと思っています」。利用者の傾向を見ながら、より高性能な機器の導入など施設の一層の充実を検討している。

[写真・文 林克樹]
 
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