写真グラフ
 

広がる こども食堂  「ネットワーク」結成1年 県内23カ所で計135回
(2017年2月6日掲載)
 

<にぎやかに> 宅老所で月3回、夕方から行っている「こどもと誰でも食堂」。仕事帰りの親子がスタッフ手作りのおやきや郷土食の夕飯を味わった=1月26日、長野市高田の宅老所「おいでなして」





<信大生が「先生」> 地域住民らが初めて開いた「さんぼんやなぎ食堂」では、信大生(手前右から2人目)も参加。調理の合間に、小学生に宿題を教えた=1月29日、長野市三本柳西の三本柳地区センター




諏訪地方の臨床心理士らでつくる「CAPS・すわ」が月1回、寺で開くこども食堂「ちゃんちゃんこ」。提供を受けた豚肉を使い、ボランティアが50食分の豚汁を作った=1月21日、諏訪市岡村の地蔵寺
 

<寄付ずらり> 信州こども食堂ネットワークが開いた寄付を受け付ける催し。個人や企業からこども食堂で使う食材だけでなくランドセルや子ども用衣類も寄せられた=1月23日、松本市の県松本合同庁舎



NPO法人ホットライン信州はこども食堂用の食材のほか、子ども用の衣類や学用品の寄付も受ける。仕分けして支援が必要な家庭に届ける=3日、松本市寿北



<お手伝い> 地域づくりのボランティア団体が主催する「プラザ食堂」。盛り付けや配膳は小学生が進んで手伝った=4日、須坂市旭ケ丘のふれあいプラザ

 子どもに食事やだんらんの場を提供する「こども食堂」の取り組みが県内に浸透している。生活困窮者を支援するNPO法人「ホットライン信州」(松本市)が昨年1月に長野市で開いたのを契機に、同2月には同NPOを事務局に有志らが「信州こども食堂ネットワーク」を組織。5日までの1年余に県内23カ所で計135回開き、子ども2481人、大人3138人が参加したという。

 長野市高田の宅老所で月に3回開く「こどもと誰でも食堂」は、夕食を一人300円で提供する。1月26日も仕事帰りの親子連れが入れ代わり立ち代わり訪れ、大勢で食卓を囲んだ。須坂市旭ケ丘の地域づくりのボランティア団体が開く「プラザ食堂」は、昨年8月に初めて開催し4日が6回目。子どもも大人も無料で参加でき、毎回数十人の小学生が集まる。寄付された食材などでスタッフが作ったカレーの盛り付けや配膳は子どもたちが手伝った。

 長野市三本柳小学校通学区内の地域住民らでつくる団体「さんぼんやなぎプロジェクト」が1月29日に初めて開いた「さんぼんやなぎ食堂」には、信州大教育学部の学生も参加。調理の合間には、宿題を持ち寄った小学生を集めて勉強を教えたり一緒に遊んだりしていた。

 ホットライン信州は4年前から家庭などで余った食品を集め、支援が必要な家庭に届けるフードバンク事業も行っている。こども食堂を開く団体は増加傾向にあり、青木正照専務理事(67)は「こども食堂を、生活支援が必要な家庭のためのものと限定しないことが大切」と強調。「誰でも気軽に参加できて、地域で子どもを育てたり、子育ての悩みを相談したりといった交流の場として広がってほしい」と話した。

 信州こども食堂ネットワークが1月23日に県松本合同庁舎(松本市)で開いた食材などの寄付を受ける催しには、3時間ほどで市民ら93人が訪れた。食料品だけでなくランドセルや子ども用衣類などを持ち寄り、会場には計2401点が山積みになった。

[写真・文 有賀史、北沢博臣]
 
写真グラフ 信毎フロント

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun