写真グラフ
 

開業20年「元祖長野新幹線」車両 E2系引退間近 名残惜しむ人々 県内外の愛好家 記念撮影
(2017年3月27日掲載)
 

「ありがとうE2系あさま」ツアーの専用臨時新幹線の出発前に、ホームで記念撮影する乗客や鉄道ファン=25日、長野市のJR長野駅




車体に貼られた「E2Asama」のステッカーの前で、ポーズを決めて記念写真に納まる男の子=25日、長野市のJR長野駅




E2系「あさま」を撮影しようと運転日には大勢の鉄道ファンが沿線を訪れた=20日、上田市の小牧橋



【1997年 開業日の姿】


くす玉が割られ、万歳とともにJR長野駅を発車するE2系「あさま」の一番列車=1997年10月1日
 

上田市の千曲川に架かる撮影名所「上田ハープ橋」を渡るE2系「あさま」。鉄道ファンが写真やビデオ撮影を楽しんでいた=20日




ツアー専用のE2系を撮影する人たちでにぎわったJR長野駅の新幹線ホーム=25日、長野市





東京駅からの下り一番列車あさま501号(右)と、長野駅を出発したあさま2号が擦れ違った=1997年10月1日、長野市安茂里上空で、本社チャーターヘリから

 北陸新幹線(長野経由)の「あさま」として、長野―東京間を運行したE2系車両が3月末で引退する。1997年10月の開業当時から約20年間にわたって多くの乗客を運び続けた“元祖長野新幹線”の最後の姿を見ようと、沿線には地元の人や県内外の鉄道愛好家らが訪れている。

 25日に行われたツアー「ありがとうE2系あさま」は、600人の募集が発売から10日間ほどで完売するほどの人気になった。出発前のJR長野駅ホームでは、乗客や鉄道ファンが記念撮影したり、車両に触れたりして名残を惜しんだ。E2系の大ファンという長野市若里の綿田俊介君(11)は「初めて乗った新幹線がE2系。急坂を力強く上るところがかっこよく、大きな窓から見る浅間山がきれいだった」。一緒に手を振って見送った同市伊勢宮の上野剛寛君(11)は「引退するのは寂しい気持ちでいっぱいです」。

 17日、新幹線を正面に望むことができる佐久市塩名田の高台でカメラを構えていた同市野沢の荻原哲さん(64)は、引退を知ってから県内各地の撮影スポットに何度も撮影に訪れている。「新幹線といえばE2系。娘が大学に通うために4年間新幹線を利用したこともあり、引退は感慨深いものがあります」。開業前にはJR佐久平駅近くの線路上を歩くイベントにも参加したといい、「31日の最後の運行にも乗ってみようかと考えています」。

 北陸新幹線の金沢延伸開業に向けて開発されたE7系、W7系車両が増えたことから、E2系は昨年3月のダイヤ改正で定期運行から退き、その後は臨時列車などとして走っていた。31日には、東京駅を午後9時48分に出発し長野駅に同11時33分に到着する「あさま655号」として最後の乗客を運び、現役にピリオドを打つ。

[写真・文 渡会浩]
 
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