写真グラフ
 

生き物たち お引っ越し  上越市立水族博物館 建て替えで
(2017年6月19日掲載)
 


横浜市の水族館に輸送するためにトラックの荷台に載せられた82羽のマゼランペンギン=8日、新潟県上越市の市立水族博物館



ケージに入れるため、飼育員に誘導されて産室に集められたマゼランペンギン=7日




飼育員が魚をすくうため、水位を下げた市立水族博物館最大の水槽「マリンジャンボ」。普段の水深は7メートル。大量の水を抜く作業は開館以来初めてという=5月23日





引っ越し先に向かうマゼランペンギンとゴマフアザラシを見送る飼育員=8日
 

ペット用のケージに入れられたコツメカワウソ=5月31日



体の大きなゴマフアザラシ(右)は木製の専用ケージに入れてクレーンで運び出した=8日




水槽などの備品の運び出しも並行して行っている。右後方では新しい施設の建設が進む=13日

 長野県内からも多くの人が訪れ、親しまれてきた新潟県上越市の市立水族博物館。建て替えに伴い、5月15日から休館している。館内では細心の注意を払いながら生き物の引っ越し作業が進んでいる。

 マゼランペンギン、ゴマフアザラシ、コツメカワウソ、さまざまな魚類…。同館が展示してきた生き物は約400種、1万匹に上る。引っ越し先は新潟県内外の10ほどの水族館で、8人の飼育員を中心とする22人が慎重に作業を進めている。

 飼育数日本一を誇るマゼランペンギン126羽は、横浜・八景島シーパラダイス(横浜市)と伊豆・三津シーパラダイス(静岡県沼津市)に2日間かけて移送した。水族博物館内にある「ペンギンランド」の産室に誘導して集めたペンギンを、飼育員が素早くケージ(籠)に入れ、トラックに積み込んだ。

 トラックには飼育員が乗り込み、ほぼ1時間おきに取る休憩の際、1羽1羽の体調を確認しながら氷で冷やした水を噴霧して体温の上昇と乾燥を防いだ。「スタッフと生き物たちの安全を確保することが一番大切。生き物のストレス軽減にも努めています」と桜健太郎館長(46)。

 ゴマフアザラシは木製のケージに入れ、展示場所からクレーンでつり上げてトラックへ。大型魚や回遊性魚類は、活魚車をチャーターして運んだ。これまでに9割ほどの引っ越しが完了し、来月上旬までには作業を終える予定だ。

 新しい水族博物館は、現施設の西隣に2018年4〜6月の間に開館する見通し。建物の規模は約1・2倍になる。これまで夏の間だけだったイルカショーを1年を通して楽しめるようにしたり、マゼランペンギンの生息地を再現したりする予定だ。

[写真・文 渡会浩]
 
写真グラフ 信毎フロント

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