写真グラフ
 

海外から信州の夏求めて  松本のゲストハウス 国際色豊か
(2017年7月31日掲載)
 

<浴衣で松本城へ> 同宿者と連れだって松本城のイベント会場を訪れた外国人観光客。マリーさん(右から2人目)は宿で着付けてもらった浴衣姿だ=29日、松本市



<居酒屋で談笑> 市街地の居酒屋に繰り出し、カウンター席で店主と盛り上がる=27日、松本市中央1



畳敷きの共有スペースに集まり、談笑したり情報交換したりする国際色豊かな宿泊者=21日、松本市白板の「松本バックパッカーズ」



和室に布団を敷いて寝る準備をする宿泊者=22日、松本市白板の「松本バックパッカーズ」
 

<座禅体験> 奈良井宿を散策中に立ち寄った寺で座禅を体験するデミアンさん(中央)=22日、塩尻市奈良井の長泉寺




<真剣に日本語学ぶ> 長期滞在するマリーさん(手前)とサンチェスさん(奥)は外国人住民向けの日本語教室で勉強=25日、松本市中央公民館




JR奈良井駅で職員(右)から奈良井宿の説明を受けるカナダ人の母娘=19日、塩尻市奈良井

 JR各社などが大型誘客事業「信州デスティネーションキャンペーン」を展開中の県内には、海外からも多くの旅行者が訪れている。松本地域も人気で、2015年の外国人宿泊者数は延べ12万6千人余り(県観光部まとめ)。松本市のゲストハウス(低料金の宿)を拠点に、信州を楽しむ外国人観光客の姿を追った。

 アイルランド出身のブライアン・オ・ドノバンさん(38)が妻の藤田朱子(しゅこ)さんと松本駅に近い松本市白板で経営するゲストハウス「松本バックパッカーズ」。宿泊料は1泊3千円から。民家を改修した宿の玄関には、日本画をデザインしたのれんが下がり、畳敷きの共有スペースでは宿泊客が国境や言語を超えてくつろぐ。

 29日夕、ドイツから1カ月の予定で訪れているクラカ・マリーさん(19)は藤田さんに浴衣を着付けてもらい、同宿者と共に「国宝松本城太鼓まつり」が開かれた松本城本丸庭園へ。華やかな浴衣に笑顔を見せ、写真を撮ってもらいながら市街地を歩いた。まつり会場では初めて見る和太鼓の演奏に、身を乗り出して拍手をしながら聴き入っていた。

 フランスから初来日したル・ギャル・デミアンさん(27)は22日、松本駅から電車に乗って奈良井宿(塩尻市)へ。散策中にたまたま立ち寄った長泉寺で座禅を勧められ初体験した。長い脚を組むのに苦労したデミアンさんは「きちんと座禅を組めるようになって、再チャレンジしたい」と満足そうだった。

 松本市に2カ月間滞在する予定のスペイン人アブル・フェルナンデス・サンチェスさん(46)は25日、同市中央公民館で開かれた外国人住民向けの日本語教室に参加。マリーさんと共にあいさつなどの日常会話や簡単な書きとりを学んだ。

 「松本城以外の見どころを知らずに訪れる観光客が多い」と、松本バックパッカーズのドノバンさん。そうしたお客には縄手通りや中町通りなど、雰囲気のある街並みを紹介している。「松本の人たちは外国人にもフレンドリーに接している。散策を終えて満足そうに帰ってくるお客さんの表情を見るとうれしい」と話していた。

[写真・文 米川貴啓]
 
写真グラフ 信毎フロント

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