写真グラフ
 

日本海→太平洋 団結リレー400キロ  信大「中原寮」延べ42人
(2017年9月4日掲載)
 

ゴールの太平洋に到着した寮生たち。上着を脱ぎ捨て歓声を上げながら海へ駆け込んだ=2日、浜松市の中田島砂丘



女子寮生も参加。担当の区間を走り終え、ハイタッチで仲間に迎えられる=8月31日、駒ケ根市赤穂



寮生はたすきの代わりに法被を着て走る。各地で激励の寄せ書きをしてもらう=8月30日、松本市の松本城公園



 

苦しげな表情で延々と続く坂を駆け上がる寮生。自転車で伴走する仲間が励まし続けた=8月30日、塩尻市の国道153号善知鳥峠付近



スタート地点の新潟県上越市でペットボトルに日本海の水をくむ。太平洋までの約400キロを運ぶ=8月28日、上越市の船見公園



信州大繊維学部の修己寮の寮生から激励を受ける=8月29日、上田市常田



期間中は寮に泊めてもらったり、野宿したり。この夜は野外で食事をしてテントに泊まった=1日、愛知県新城市

 信州大農学部(上伊那郡南箕輪村)の学生寮「中原(ちゅうげん)寮」の寮生が、新潟県上越市をスタートして県内にある同大の学生寮5カ所を巡り、静岡県浜松市まで走り継ぐ「日本縦断駅伝」を2日まで6日間の日程で行った。3年に1度行われる恒例行事で、10月に開く寮祭に向けて団結力を高めるのが目的。約400キロの道のりを、延べ42人が交代で走ってリレーした。

 8月28日、日本海に面した上越市の船見公園をスタートした寮生たちは、長野市の若里寮、上田市の修己(しゅうき)寮を巡って29日は松本市の思誠寮に宿泊。30日は同市のこまくさ寮に立ち寄り、塩尻市へ。善知鳥(うとう)峠に向かう国道153号の延々と続く上り坂では、自転車で伴走する仲間に励まされながら表情をゆがめて駆け上がり、峠を上り切ると抱き合って喜んだ。各寮では寮生たちが出迎え、たすきの代わりに走者が着る法被に寄せ書きをしたり、差し入れをしたりして励ました。

 愛知県を経て、2日午後には目的地の浜松市の中田島砂丘に到着。太平洋が見えると、寮生たちは中原寮の旗を手に歓声を上げながら海へ駆け込んでいった。砂浜に整列し寮歌「信濃路八歌(はっか)」を大海原に向かって歌い、駅伝を締めくくった。

 中原寮の寮生は現在60人。寮生によると、駅伝が始まったきっかけは不明だが、約30年前から続く行事という。日本海でペットボトルにくんだ海水を伴走の自転車で運び、太平洋に流すなど不思議なしきたりもある。

 2年生の林亮臣(あきおみ)さん(19)は「外部の人から見たらめちゃくちゃだと思うかもしれないが、破天荒な学生が集まった中原寮らしい行事。本当にたどり着けるか不安だったが、みんなの走る姿が励みになり、走り切れた」と満足そうな表情で話した。

[写真・文 林克樹]
 
写真グラフ 信毎フロント

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