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ものづくり 上田に集う  「上モノフェス」 展示や参加型講習
(2017年10月9日掲載)
 

100円ショップで手に入る材料を使った工作のワークショップ。帽子に付けた手が動くロボットを熱心に作った=8日




スマートフォンで操作し、自在に動き回るプラスチック製の球体型ロボット。海外の「ものづくり」フェアに出品したこともあるという=8日




暗室に展示したLED内蔵のフラフープと人の動きに反応する光の棒。出展者も出来栄えの良さに「すげえー」と感激=8日
 

大勢の来場者でにぎわう「上モノフェス」の会場。隣り合った出展者が互いの展示を見せ合い、試して交流する場面も見られた=8日、上田市のサントミューゼ



仕事の合間に「上モノフェス」に出品する「本気のゴム銃」を製作する沓掛工業の従業員=6日、上田市吉田




会場設営のための打ち合わせをする伊藤さん(右)と井上さん(中央)を中心とするスタッフたち=8日



大きなシャボン玉を作るコーナー。芝生広場にいろいろな形のシャボン玉が浮かんだ=8日

 「ものづくり」に取り組む約30の個人や団体、企業が一堂に会し、成果を披露して情報交換する「上(うえ)モノフェス」が、上田市のサントミューゼで9日まで2日間の日程で開かれている。県内のほか、都内からの参加者らが独創的な作品の展示や、大人から子どもまで楽しめるワークショップ(参加型講習会)を開いている。

 上田市内で「ものづくり」をする人たちで構成する実行委員会と上田市創業支援プラットフォームが共催。主会場の大ホールホワイエには、スマートフォンで遠隔操作して動かすプラスチック製の球体型ロボットや、暗闇でカラフルなLED(発光ダイオード)の光を放つフラフープなど、他では見掛けない独創的な作品が並ぶ。屋外の芝生広場では「巨大シャボン玉を作ろう」と題したワークショップがあり、親子連れが大きなシャボン玉の出現に歓声を上げた。自社の製品や技術力をアピールし、商談につなげる各地の産業フェアと違い、手作り感いっぱいのイベントだ。

 上田市吉田の精密板金・溶接加工の沓掛工業は、輪ゴムを発射する金属製の銃「本気のゴム銃」を出展。実演すると子どもたちの歓声が響いた。社長の沓掛恵介さん(37)は「設計から製作、製品説明まで担当の社員に任せている。本業のもうけにはならないが、社員の能力向上や、やりがいにつながっている」と話す。

 同市を拠点に試作品やアプリを開発する「ピグマル」(本社・東京都品川区)の代表、伊藤元さんと、同市内でコワーキングスペースを運営する一般社団法人「ループサンパチ」代表理事の井上拓磨さん(37)が中心となり、昨年2月に、前身となる「上モノラボ2016」を1日だけ開催した。好評を得たことから、同市や上田商工会議所も関わる上田市創業支援プラットフォームも主催に加わり、日程や会場を拡大して開いた。

 プラスチック製の球体型ロボットを出展した都内のIT企業に勤める一瀬卓也さん(34)は「本業では会えない人がここにはいっぱいいる。違う分野の『ものづくり』の人たちと知り合い、世界が広がり楽しい」と笑顔。フェス実行委員長を務める伊藤さんは「子どもから大人まで『ものづくり』を身近に感じてもらいたかった。今後もその楽しさを共有できる場を提供していきたい」と話していた。

[写真・文 吉沢正志]
 
写真グラフ 信毎フロント

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