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鉄道ファン「長電お宝」求め白熱  須坂駅で販売会
(2017年11月6日掲載)
 


OS10系の「行先方向幕表示器」のオークションでは、競売人の掛け声に合わせ、購入希望者が次々と手を挙げた=3日、須坂市の長野電鉄須坂駅



オークションでこの日最高額の5万円で落札されたOS10系の運転席メーター一式





お目当ての駅名板を手に入れ、笑顔を見せる男性
 

オークションで手を挙げ、入札額を示す購入希望者。価格は徐々につり上がっていった



部品即売の購入順を決める抽選に並ぶ大勢の鉄道ファン



イベント前には社員がリヤカーに積んで即売会場に「お宝」を運び込んだ。かつて運転した車両の部品に「懐かしいなあ」

 長野電鉄(長野市)は3日、引退した車両の部品や駅の備品などを販売する「ながでん鉄道部品販売会in須坂」を須坂市の須坂駅で開いた。県内外から約100人の鉄道ファンが詰め掛け、「お宝」に目を輝かせた。

 不要になった部品などを鉄道ファンの手元で大事にしてもらおうと開催。抽選で購入順を決める即売と、オークション形式の2通りで販売した。即売では、実際に使用していた乗務員用かばんやつり革、運転士の座席など約130点を、同駅に止めた車両内に社員が慌ただしく並べた。来場者は真剣な表情で見つめ、手に取って品定め。希望の品が手に入るとうっとりした表情を見せた。

 須坂市高梨の会社員三石晃史さん(42)は、長男の小学1年(6)と、車両内に掲示されていた路線図を購入。晃史さんは「息子といろいろな部品を見ることができた。(購入した)路線図を家のどこに飾るかこれから妻と相談します」。

 オークション形式での販売には、3月に解体された長野電鉄オリジナル車両「OS10系」や電気機関車「ED5001形」などの部品8点を出品。「開始価格は1万円です」などと競売人を務める同社社員が声を掛けると、購入希望者が次々と手を挙げ「1万5000円!」「2万円!」と価格がつり上がっていった。OS10系の運転席メーター一式はこの日最高額となる5万円で落札され、どよめきが起きた。

 中野市間山の主婦吉川哲子さん(47)は、子どもに頼まれてオークションに参加。OS10系車両の側面にあった「行先方向幕表示器」を3万5000円で落札した。吉川さんは「どんどん値段が上がり心配だった。地元を走った電車なので何としても欲しかった」とほっとした様子だった。

 競売人を務めた同社社員は「鉄道ファンの熱気に圧倒された。購入した部品を愛でていただき、長年にわたって活躍した車両を思い出してほしい」と話していた。

[写真・文 林克樹]
 
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