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オフ充実 仕事の活力に  大桑の企業 社内の部活や同好会を積極支援
(2017年11月27日掲載)
 

初参戦したレース大会で自動車同好会のメンバーと話す満永社長(右)=12日、王滝村




「未来塾」で先輩社員(立っている2人)から製図について指導を受ける若手社員たち=17日、大桑村




男女混合のチームでプレーするバレーボール部のメンバー=17日、大桑村の村民体育館
 

昼休みに会社の敷地内でドローンを飛ばす同好会のメンバーら=15日、大桑村




練習を終えて笑顔で体育館を後にするフットサル同好会のメンバー=16日、伊那市の市民体育館




満永社長(中央)とともに、社内で和気あいあいと昼食を取る社員たち=24日、大桑村

 今年の流行語大賞にもノミネートされた「働き方改革」。木曽郡大桑村に本社を置くIHIターボは、労働環境の改善にとどまらず、業務外で役員や社員が一緒になって取り組む部活動や同好会活動を積極的に支援している。都市部と比べてリフレッシュできるレジャー施設などは限られるが、社員一人一人がオフの時間を一層充実させ、仕事にも励んでほしいと考えている。

 同社は総合重機大手IHI(東京)の子会社。排気量を小さくしながら出力は維持し、燃費を向上させる「ダウンサイジング(小型化)」と呼ばれる方式を採用する自動車エンジン向けなどにターボチャージャー(過給機)を生産しており、世界シェアは約2割を誇る。

 2015年6月に就任した満永敬哉社長(58)が「改革」に着手。会社が部活動などに一定額を補助し、以前からあったサッカー、バレーボール、ゴルフの部活に加え、今年はフットサル、小型無人機ドローン、自動車、野球の同好会が発足。自転車同好会をつくる動きもある。大桑村と上伊那郡辰野町に計4カ所ある県内事業所に勤務する約700人のうち、延べ116人が何らかの活動に参加する。

 15日の昼休み、ドローン同好会のメンバーが本社の敷地内に集まり、小型のドローンを飛ばしていた。同社監査役の木下努さん(57)をはじめ、さまざまな肩書や部署の10人ほどが代わる代わるコントローラーを握って操縦を楽しんだ。

 自動車同好会は12日、発足後初めて木曽郡王滝村の御嶽山麓を走る自動車レースに参戦。満永社長も応援に駆け付け、ピットでは社員らを笑顔で励ました。

 オフの充実以外にも、仕事のやりがいをより高めて会社に定着してもらおうと、先輩社員が安全で正確な生産に向けた心構えなどを若手に伝える「未来塾」を昨年6月に開講。社内のコミュニケーションを活発化させることも目指している。

 「製造業の企業が、月末の金曜日に仕事を早く切り上げて消費を楽しむ『プレミアムフライデー』などに取り組むことはなかなか難しい」と満永社長。「オフの時間の楽しみを持つことで、公私ともに充実させてほしい」と話している。

[写真・文 米川貴啓]
 
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