写真グラフ
 

新天地で根付け アルウィンの芝  全面張り替え ピッチから学校や広場へ
(2017年12月18日掲載)
 

南安曇農業高校はアルウィンで入れ替えた砂も譲り受け、ならして農場にも古い芝を植える=14日、安曇野市




【塩尻市片丘小学校】 アルウィンから譲渡された芝を力いっぱい運ぶ片丘小学校の児童。一片で重いものは10キロほどある=4日、塩尻市




アルウィンでは選手たちの悲喜こもごもが染み込んだ古い芝が剥がされた=11月28日
 

【南安曇農業高校】 アルウィンの芝を校門近くの庭に張る南安曇農業高校の生徒たち=15日、安曇野市




【安曇野市上押野区】 一緒に作業をした住民と松本山雅の元選手が、張り終えた芝の上にシートを広げて休憩=10日、安曇野市明科七貴




養生シートの下で大事に育てられている新しい芝。来年2月にアルウィンに移植される=12日



芝が剥がされ、砂が露出したアルウィン。砂の入れ替えやスプリンクラーに水を送る管の設置などが進む=12日、松本市

 サッカーJ2松本山雅FCのホームスタジアムのアルウィン(松本市)で、県松本建設事務所が芝の張り替えを行っている。2001年のオープン以来、全面を張り替えるのは初めて。剥がされた芝は、ホームタウンの松本市や安曇野市、塩尻市の公共施設など15カ所に譲渡され、「第二の人生」を送る。

 同事務所によると、古い芝は競技をするには傷み過ぎているものの、校庭などでの利用なら問題ない程度という。2019年に中信地方で全国都市緑化信州フェアを開催することもあり、緑化に役立ててもらおうと譲渡することにした。ピッチに張っていた9680平方メートルの芝のうち、傷みがひどい部分などを除いた約6割が再利用される。

 南安曇農業高校(安曇野市)では15日、環境デザインコース3年の16人が校門近くにある250平方メートルの庭に、40〜50センチ四方の芝を一枚一枚張った。同コースの青柳龍太さん(17)は「根がしっかりした芝で、学校の宝になると思う。自分たちはもうすぐ卒業するけれど、今後もしっかりと後輩たちに管理していってもらいたい」。

 安曇野市明科七貴では10日、上押野区の住民ら約60人が元ゲートボール場だった市有の広場に芝を張った。区長の大石昭明(てるあき)さん(76)は「地域の憩いの場になればいい」。住民と一緒に作業した松本山雅の元選手でアンバサダーの鉄戸裕史さん(35)は「ここでサッカー教室を開きたい」と意気込んでいた。

 アルウィンでは、松本山雅の今季最終戦翌日の11月20日から芝を剥がす作業が始まり、一面に砂が露出した現在は、スプリンクラーに水を送る地中の管などを設置している。新しい芝は、それぞれ暑さや寒さに強いといった特長がある5品種を混合し、今季開幕直後の3月から中信地方の農地で育てている。来年1月に砂を入れて整地し、2月に新しい芝を移植、3月いっぱいまで養生シートをかけて保護する。松本山雅の公式戦のみ4月から使用するが、しっかり根付かせるためそのほかの用途は5月まで利用を制限する方針だ。

[写真・文 梅田拓朗]
 
写真グラフ 信毎フロント

掲載中の記事・写真・イラストの無断転用を禁じます。
Copyright© 信濃毎日新聞 The Shinano Mainichi Shimbun