写真グラフ
 

ひな祭り 飯伊の春華やか 「旧中馬街道」 食や音楽、写真のおもてなし
(2018年3月5日掲載)
 


<笑顔で撮影> 天竜峡近くの尾曽写真館内はひな人形一色。「本業はこっちだからね」と店主が記念撮影して来店者をもてなす=1日、飯田市川路



昭和40〜50年代のひな人形を駒場区自治会館に飾る住民たち=2月19日、阿智村駒場



古い建物が並ぶかつての中馬街道周辺の会場を巡る地元の保育園児たち=2日、阿智村駒場



<限定メニュー> 根羽村の喫茶店DECOで期間限定で提供する「ひなプリン」=2月20日
 

<つるし飾り> 阿智村駒場の長谷川利夫さん宅の玄関。華やかな手作りのつるし飾りに彩られている=1日




平谷村の村営温泉施設「ひまわりの湯」では村内から集めた21体の土びなを展示=1日




 南信州の春を彩る「中馬(ちゅうま)ぬくもり街道ひな祭り」が、三河から県内に塩や海産物を運んだかつての「中馬街道」が通る飯田市、下伊那郡阿智村、平谷村、根羽村の4市村で開催中だ。国道153号などの約40キロの沿道にある民家や旅館、飲食店、公共施設といった157カ所に、地域に伝わるひな人形を展示。華やかな雰囲気で訪れた人たちを迎えている。

 阿智村駒場の住民たちが、郊外型店舗の出店で活気を失った商店街を盛り上げようと始めて12年目。時代によって顔立ちや大きさが異なる人形や、三河地方の文化の影響を受けた土びななどを、月遅れの桃の節句の4月3日まで訪ね歩くことができる。

 メイン会場の阿智村駒場区自治会館には、根羽村の土びな約50体と、明治・昭和期のひな人形がずらりと並ぶ。住民らと飾り付けなど準備を進めてきた実行委員会副委員長の原きみ子さん(72)=阿智村駒場=は「多くの会場を巡り、それぞれの地域に伝わる人形を見比べたり、地元の人との触れ合いを楽しんだりしてほしい」と話す。

 同館では11、24日に「ひなまつりコンサート」を開き、童謡やフォークソング、コカリナ演奏などの発表がある。

 飯田市の天竜峡近くで、昭和から平成にかけての3世代のひな人形を飾る尾曽(おそ)写真館では、店主の尾曽久元さん(80)が訪れた人を人形の前で撮影し、その場でプリント。記念に無料で渡している。夫と訪れた同市中村の仁科靖子さん(71)は「毎年楽しみにしている。柔和な顔をしていて、見ていると自然と笑顔になってしまいます」。

 街道周辺の一部の飲食店では、パンやデザートなど期間中限定のメニューを用意した。根羽村の喫茶店DECO(デコー)では、自家製のプリンの周りに真っ赤なイチゴと桃色のマシュマロを並べた「ひなプリン」で彩りを添える。店主の土井弘介さん(82)は「見るだけでなく舌でもひな祭りを楽しんで」とPRしていた。

[写真・文 中村桂吾]
 
写真グラフ 信毎フロント

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