写真グラフ
 

県内墓地 新たなスタイル
(2018年3月12日掲載)
 

<ペット専用区画も> 一般の墓地や樹木葬墓地のほかに、ペット専用の区画がある「小牧フォーレスト霊園 桜ケ丘聖苑」=10日、上田市小牧




東筑摩郡山形村が2007年に造成した村営墓地公園。遊具が並ぶ「山形なろう原公園」(手前)と「山形なろう原霊園」が隣接する=7日




穂高墓地公園に新設した納骨施設「合葬式墳墓」の個別埋蔵室。ずらりと並ぶ棚に340柱の遺骨を納める=6日、安曇野市穂高
 

<生け垣で仕切り> 公園墓地「エンゼルパーク」の見学会で説明を受ける参加者。生け垣で仕切られた区画にさまざまなタイプの墓地が並び庭園のような雰囲気だ=10日、上田市小牧



<樹木葬> 「義仲メモリアルパーク」は樹木葬専門の霊園。墓標として好きな花木を植えることができる=9日、木曽郡木曽町日義



<樹木式埋蔵場所> 松本市が中山霊園に新設した「樹木式埋蔵場所」は、墓標のシダレザクラ(中央)の手前の広場に50センチ四方の960区画を設けた。松本平や北アルプスの眺望が開ける=7日

 公園のような明るい雰囲気や、墓石に代わり樹木を墓標にする「樹木葬」向けなど、新たなスタイルを打ち出す墓地や霊園が県内で目立ってきた。遺族にとって管理の負担が少ない合葬式の公営施設を設ける自治体も増えている。

 上田市小牧にある会員制公園墓地「エンゼルパーク」。約3千平方メートルの敷地はレンガが敷き詰められるなどしており、生け垣で仕切られた区画に個性豊かな墓石が並ぶ。10日に説明会があり、9組16人が訪れた。

 墓地のコンセプトは「花と緑に囲まれた上質な環境空間を提供すること」。同市の満願寺が2006年に開設し、仏壇・墓石販売の「一休さんのはなおか」(本社・長野市)が企画・運営をしている。「ペットと一緒にお墓に入りたい」「費用を抑えたい」といった多様化する要望に応えるため、さまざまなタイプの区画を用意しているという。

 少子化や核家族化が進み、墓参りや手入れが困難な人などを対象に合葬式も増えている。安曇野市は市営「穂高墓地公園」内に合葬式墓地を新たに設け、1月に受け付けを始めた。骨つぼを棚に納める個別埋蔵室(340柱)と、遺骨のみを納める地下の共同埋蔵室(800柱以上)の2通りを用意した。

 松本市は昨年10月、市営の中山霊園に墓標の木を1本植え、周辺に遺骨を埋葬する「樹木式埋蔵場所」を新設した。公営の樹木墓地は県内では初めてという。小高い山に広がる同霊園の最上部にあり、松本平や北アルプスの山並みが望める。同市に住民票があるか、本籍がある人が対象で、既に本年度の予定数を上回る契約があった。

 15年に開園した木曽郡木曽町日義の「義仲メモリアルパーク」は、樹木葬専門の民間の霊園だ。芝生に覆われた区画に深さ50センチほどの穴を掘り、土に返りやすいように、さらしに納めた遺骨を埋葬している。生前に埋葬先として選ぶ人が多く、県外者も目立つ。「自然のもとで眠ってもらえるように、『自然葬』と呼んでいます」と管理事務所長の近藤博文さん(50)は話している。

[写真・文 吉沢正志]
 
写真グラフ 信毎フロント

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