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最終節の浦和戦を0―0の引き分けで終え、スタンドにあいさつするAC長野の選手ら=7日、浦和駒場スタジアム

 サッカー女子のなでしこリーグ1部のAC長野パルセイロ・レディースは今季を通算6勝5分け7敗の6位で終えた。1部参戦1年目の昨季は3位だったが、今季は苦しい戦いが続いた。
 「残り試合を頑張るしかない...」。8月19日、試合後の記者会見で本田監督が珍しく重苦しい表情で語った。エース横山が7月にドイツ1部へ期限付き移籍後、初めて迎えた第11節の千葉戦を0―1で落とした後だった。
 チームはこの試合を含め初の3連敗を喫すると、1分けを挟んで2連敗。横山の移籍前が5勝3分け2敗と好調だった戦績は、移籍後に1勝2分け5敗と暗転。昨季のチーム総得点の4割を挙げていたエースが抜けた穴を埋められない状況が続いた。
 本田監督は、新たな得点源としてチームのサイド攻撃を重視したり、基本陣形を変更して前線を厚くしたりして活路を見いだそうとしたが、思うように機能しなかった。
 「自分たちの良さを出して勝つ」。攻守の要役を担う国沢が強調して臨んだ第17節。ハイプレスから相手ボールを奪い、ゴールに結び付ける持ち味を取り戻し、3―0の勝利で来季の1部残留を決めた。その姿勢は3位浦和と引き分けた最終節でも見せた。国沢は「うまくいっていない中、何とかしようと考えながらサッカーをすることができた。楽しかった」と振り返る。
 総失点が昨季34と多かった反省から、今季はゾーン守備を取り入れたことで16失点へと半減。失点の少なさはリーグ4位で、大きな成果も得た。その一方で、エース横山が抜けた後、目立った中盤でのパスミス、チャンスでシュートを決めきれない決定力不足をどう克服していくか。
 1部参戦2年目の今季、国内トップリーグの厳しさを経験し、チームの強みと弱点を明確にできたことは収穫だ。見えた課題に取り組み、来季へどうチームを成熟させていくかが問われる。

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