雲一つなく、風も穏やかなこの日、写真撮影や散策を目的に入った人も多く、枯れ枝越しに見える雪化粧の穂高連峰を満喫していた。蝶ケ岳に向かう横浜市の六人パーティーの花岡亜紀子さん(27)は「ミレニアムを記念する何かに挑戦したかった。白く輝く穂高を見て感動です」と笑顔を見せた。
中の湯にある豊科署や北ア南部地区遭対協の登山相談所によると、この日は約二百九十人が上高地入りし、二十六日からの合計は約六百五十人に達した。しかし、昨年比で三割強も少なく、同相談所は「安房トンネルが開通したため岐阜県側から入山したり、コンピューター二〇〇〇年問題で仕事があって越年はできなかったりで減ったのでは」とみている。
(1999年12月31日 信濃毎日新聞掲載)