The Shinano Mainichi Shimbun

信濃毎日新聞ニュース特集

メニュー

2010 長野県知事選

記者会見で知事選への立候補を正式表明した松本猛氏=松川村の安曇野ちひろ公園

 8月8日投票の知事選に立候補する意思を示していた松本猛・県信濃美術館、安曇野ちひろ美術館館長(59)=安曇野市=は26日午前、北安曇郡松川村で記者会見し、知事選に無所属で立候補すると正式に表明した。松本氏は「これまで民間の発想で美術館をプロデュース(運営統括)してきた。今度は長野県をプロデュースしたい」と述べた。具体的な政策は5月下旬をめどに発表する。

 松本氏はこの日、同村のちひろ美術館に隣接する公園で会見した。現在の県政を「職員個人は優秀でまじめだが、官僚的な風土に支配され、組織になると動きが鈍くなる」と批判。民間感覚の必要性を強調するとともに「子どもと文化、自然を大切にすることが、未来の長野県をつくる」と政策の柱をあらためて示した。

 一方、田中前県政については「多くの県民が県政に関心を持つようになった点をはじめ素晴らしい部分があったが、市町村長や議員の声を聞かなかったのは失敗だ」と指摘。県営浅川ダム(長野市)事業に対しては「個人としては疑問はあるが、県議会の決定は重い」とし、ルート問題を含めたリニア中央新幹線計画には「県にとって何がベストか、よく考えたい」と述べた。

 松本氏は東京都出身で東京芸大卒。絵本画家のいわさきちひろさんと松本善明・元衆院議員の長男。1997年に安曇野ちひろ美術館を設立、02年から県信濃美術館(長野市)館長を兼務している。

 知事選で立候補を表明したのは松本猛氏が初めて。現職の村井仁氏(73)は去就を明らかにしておらず、23日の定例会見では判断の表明時期を「そんなに先に持っていくわけにはいかないだろうと思っている」と説明。ほかに元長野県副知事で3月まで政府の行政刷新会議事務局次長を務めた阿部守一氏(49)=横浜市=に立候補を求める動きもある。

« 前の記事  特集トップに戻る  次の記事 »