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2010 長野県知事選

記者会見で知事選への立候補を正式表明した阿部守一氏=県庁

 元副知事で前行政刷新会議事務局次長の阿部守一氏(49)は27日、県庁で記者会見し、「長野県政を仕分けし、県民の確かな暮らしと県民主権を実現する」と述べ、8月8日投開票の知事選に無所属で立候補する意向を正式表明した。6月中旬をめどに具体的な政策を発表する。27日、横浜市から松本市に住民票を移した。
 阿部氏は、3月まで勤務した行政刷新会議での経験を生かして県版の事業仕分けに取り組むと強調。仕分けで生まれた財源を経済・雇用対策や医療福祉、教育、子育てなど「暮らしを守る施策」に充てるとした。仕分けで浮かんだ制度上の問題は国に改善を求め、「地域主権を地方から実現していく」と述べた。
 自身が副知事を務めた田中前県政への評価については、市町村との関係悪化などの問題点を挙げ「(改革の試みは)失敗に終わった」と振り返った。一方、村井県政に対しては「県政の立て直しに取り組んだ」と評価した半面、「県民から県政が遠く見えるようになったと聞いている」とも指摘した。
 阿部氏は今月11日、県民有志のグループから出馬要請を受けた。連合長野が推薦方針を固めているほか、民主党国会議員とも意見交換を重ねている。政党との関係について同氏は「いつでも意見交換したい」とし、国政の枠組みにはこだわらず、広く支援を受け入れる姿勢を示した。
 阿部氏は東京都出身で東大法学部卒。1984年、自治省(現総務省)に入省。2001年1月に県企画局長となり、同年10月から04年7月まで副知事。その後同省を退職し、07年4月から2年半、横浜市副市長を務めた。退任後の昨年10月、行政刷新会議事務局次長に就いた。
 知事選での立候補表明は、前県信濃美術館長の松本猛氏(59)=安曇野市=に続き2人目。現職の村井仁氏(73)の引退表明を受け、自民党県議団などは独自候補の擁立を模索している。

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