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2010 長野県知事選

「信濃会」の会合を終え、会場のホテルを出る自民党県議団の平野成基団長=21日、長野市

 県知事選は7月22日の告示まで1カ月。立候補を表明した前県信濃美術館長の松本猛氏(59)=安曇野市=と、元副知事の阿部守一氏(49)=松本市=以外の「第3の候補」擁立を模索する自民党県議団などのグループは21日も会合を開いたが進展はなく、擁立の判断は24日の参院選公示以降にずれ込む見通しとなった。松本、阿部両氏陣営が政策発表やミニ集会などの活動を先行させる中、知事選構図はなお流動的だ。
 「情報交換だけ」「何もお話しすることはない」。自民党県議団など県会4会派や県内の経済団体幹部らが第3の候補擁立に向け発足させたグループ「信濃会」。21日朝、長野市内のホテルで2回目の会合を開いたが、具体的な人選までは入らなかったという。1時間弱の非公開の会合を終えた出席者たちは、一様に口が重かった。
 この日は自民党県議団の平野成基団長、鷲沢正一長野市長、関安雄県経営者協会専務理事ら十数人が出席。「県会が責任を持って候補を見つけるべきだ」「政党色の薄い人が望ましい」といった意見が出たという。信濃会を主導する自民党県議団は別途、水面下で所属県議が「候補探し」を進めているが、今のところ難航しているもようだ。
 開会中の県会6月定例会は22日から一般質問に入り、24日には参院選が公示されるため、4会派所属の県議も県会活動や参院選支援に追われることになる。会のメンバーには、2006年の前回選で村井仁知事が立候補を正式表明した6月末が「期限」との見方もあり、関係者の焦燥感は深まっている。
 信濃会の星沢哲也会長(県中小企業団体中央会長)は終了後の取材に、「次回の会合には何とかしたい」と強調。ただ、会合では次回日程自体を決めずに散会した。

<松本氏 「勝手連」戦術で意見交換>
 松本氏は21日、長野市内の支持者宅で開いたミニ集会で、市民ら約20人と約1時間半にわたり懇談した。美術館運営の実績や、自然体験を重視した子どもの教育や観光の充実に取り組む考えを強調。「常に現場の声に耳を傾けながら、県政のあり方を変えていきたい」と決意を語った。
 陣営内では20日、前回知事選で田中康夫前知事を支援した県内各地の有志を中心に約80人が集まって「勝手連全県会議」を松本市内で開催。松本氏から県政への思いを聞き、参加者が各地の課題を伝えたほか、これまでの選挙の反省点や今後の戦術をめぐって意見交換もしたという。
 7日の政策発表後、安曇野市や千曲市などで集会を重ねてきた松本氏。政策の中身を要約したリーフレット1万部余を作り、配布も始めた。政治団体などの政治活動が制限される参院選期間中は、各地で支持者らの集まりに足を運び、熱意や人柄を中心に伝えていく考えだ。

<阿部氏 支援態勢「できつつある」>
 阿部氏は21日、東北信地方を遊説。同日朝、千曲市内で行った街頭演説では、「決して行政の無駄は許さない。そうした断固とした姿勢で県政改革に取り組んでいきたい」と決意を述べた。
 阿部氏陣営は政策発表した18日、松本市内で推薦人の会議を開き、後援会長に元県監査委員の樽川通子氏を選んだ。20日、長野市内での事務所開きには、前回知事選で村井仁知事を支援した県民有志のグループ「県政連絡協議会」の宮坂雄平会長、阿部氏推薦を決めた連合長野の近藤光会長、今月発足した県民有志の「県民主権をすすめる会」世話人代表で八十二銀行元頭取の茅野実氏ら約70人が出席。陣営は「支援の枠組みができつつある」と強調する。
 陣営は「信州刷新」と書かれたリーフレットを用意。政治活動が制限される参院選の公示前日まで全県で街頭活動を強める。近く、松本市に事務所を開くなど立候補に向けた準備も加速させる。

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