The Shinano Mainichi Shimbun

信濃毎日新聞ニュース特集

メニュー

2010 長野県知事選

 参院選の投開票から一夜明けた12日、22日告示の知事選に立候補を予定する新人3氏の陣営は、参院選中に制限されていた街頭演説や、事務所の開設準備を本格化させた。民主、自民、共産各党がそれぞれ3陣営にかかわる中、参院選県区では自民党候補がトップ当選。一方、政党別得票では2候補を擁立した民主党が他党を引き離した。全国的には民主党が敗北した参院選結果は知事選に影響するのか。12日、それぞれの思惑があらためて浮かび上がった。
 前安曇野ちひろ美術館長の松本猛氏(59)=安曇野市=は朝から松本市の松本駅前で街頭活動。美術館運営の実績を強調し、「民間の発想で臨む」と訴えた。この日は飯田下伊那地方でも街頭活動や集会を続け、20日までに全市町村を訪問する考えだ。
 共産党県委員会などでつくる「明るい県政をつくる県民の会」も支援する同氏。参院選の結果について「消費税の論議の仕方が弱者の目線に立っていなかったのではないか」としたが、「混乱が続く国の政党選挙と知事選は連動しないだろう。徹底した現場目線で県民の立場を貫く」と話す。松本駅前で応援演説した中野和朗後援会長は「自民党と民主党の政権抗争に長野県の政治を引っかき回されてはならない」と訴えた。
 元副知事の阿部守一氏(49)=松本市=も松本駅前で街頭演説。かち合った松本氏陣営に「お互い頑張りましょう」と呼び掛けた。夕方は諏訪郡下諏訪町に設けた後援会事務所開きに出席、8月8日の投開票日に向け「死に物狂いで頑張っていく」と述べた。
 計50万票余に上る参院選県区の民主得票について、陣営は「大きな数字」との受け止め。阿部氏自身、11日夜は民主党候補2氏陣営の会場に姿を見せ、同党との距離の近さをうかがわせた。同党推薦に向け県連と進める政策協議は13日、県連幹部と詰めの段階に入る。陣営は県連や連合長野の支援を期待するが、同氏は12日、「まだ推薦を受けたわけではない。知事選は政党ではなく、候補者で選ぶはず」と述べるにとどまった。
 7日に立候補を正式表明した前副知事の腰原愛正氏(63)は12日、長野市から出身地の大町市に住民票を異動。長野市栗田の後援会事務所の開設準備も進めた。混戦模様となった参院選について「県民の多様性、幅広い考え方が出た」と評価した上で、「県政に政党政治を持ち込むのは望ましくない」との姿勢をあらためて強調した。
 擁立母体となった「信濃会」に参加する県会の自民党県議団や創志会、県民クラブ・公明の代表はこの日、腰原氏のリーフレットの配布など実務面を長野市内で打ち合わせ。同党県議団の平野成基団長は参院選県区の結果を受け、「自民党は腰原氏を支援する数ある団体の一つだが、勢いに乗って知事選に向かえるのは確かだ」と説明した。

« 前の記事  特集トップに戻る  次の記事 »