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2010 長野県知事選

 信濃毎日新聞社は14日、22日の告示まで1週間となる知事選(8月8日投開票)について、県内有権者1014人を対象に12~14日実施した電話世論調査や取材を総合し、告示前の情勢を探った。立候補表明順に、前安曇野ちひろ美術館長の松本猛氏(59)=安曇野市、元副知事の阿部守一氏(49)=松本市、前副知事の腰原愛正氏(63)=大町市=の新人3人が現時点では同等の浸透度を見せており、三つどもえの激戦が予想される。6割余が態度を決めておらず、各氏の政策や主張をこれから見定めようとする空気が強い。
 前回知事選で田中康夫前知事を支援した経済人らが擁立した松本氏は、田中前県政を評価する有権者の支持を阿部氏とほぼ二分。政党支持別では、支援団体に加わる共産党の支持層のほか、社民党支持層にも浸透している。重視する政策では、「子育て・教育」「医療・介護」を挙げた人からの支持が厚い。
 田中前知事時代に副知事を務めた阿部氏は、民主党推薦を受ける予定で、同党支持層に浸透しつつある。田中前県政を評価する人、村井県政を評価する人の双方から一定の支持を得ている。政府の行政刷新会議事務局次長を務めた経歴から、政策面で「行財政改革」を重視する層から最も高い支持を得ている。
 自民党県議団などの県会会派や県内経済団体幹部らが擁立した腰原氏は、村井県政を評価する人から他の2氏を大きく上回る支持を得ている。同党支持層のほか、公明党支持層からも多くの支持を集める傾向がうかがえる。政策では「公共事業の推進」や「公共交通対策」を重視する県民に浸透しつつある。
 ただ、投票先を「決めている」(「だいたい」を含む)割合は36・6%にとどまり、田中前知事と村井仁・現知事が争った前回知事選の告示前に本社が実施した世論調査(回答数1000)の54・0%を大きく下回った。知事選に「関心がある」(「非常に」「少しは」の合計)も78・3%で、4年前の86・9%よりも低い。直前に参院選があったこともあり、知事選への注目度が高まるのはこれからと言えそうだ。
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 調査の方法 県内全77市町村の有権者を対象に、12~14日の3日間、コンピューターで無作為に発生させた番号に電話をかけるRDD(ランダム・デジット・ダイヤリング)法で実施した。実際に有権者がいる世帯にかかったのは1639件で、うち1014人(男439人、女575人)から回答を得た。

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