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2014 長野県知事選

野口氏が出馬正式表明 県政を「転換」

2014年05月29日(木)


記者会見で知事選への出馬を表明する野口氏=長野市

 任期満了に伴う7月24日告示、8月10日投開票の知事選に出馬する意向を示していた信州大名誉教授の野口俊邦氏(71)=上伊那郡南箕輪村=は28日、長野市内で記者会見し、「阿部県政を続けては県民が不幸になる。(自分が)やるしかない」と述べ、無所属での立候補を正式に表明した。政策は共産党県委員会や県労連などでつくる「明るい県政をつくる県民の会」と調整し、近く発表する。


 野口氏は、田中康夫知事時代に県営浅川ダム(長野市)事業の中止を了承した県公共事業評価監視委員会の委員長を務めた経緯を踏まえ、「当時副知事だった阿部守一知事が、住民に説明もないまま浅川ダムの建設を強行したのは許せない」と批判。建設は一度凍結して県民の意向を確認し、中止も含めて検討するとした。


 2010年の前回知事選で阿部氏が公約した子どもの権利条例が「当初の理念と形を変えている」とし、原発再稼働や環太平洋連携協定(TPP)に明確に反対せず、「県民の命を守る立場に立っていない」と主張。現県政を「県民との公約破棄」「安倍政権への追随」「オール与党県政」とし、これらからの「三つの転換」を掲げた。南信地方に「第二県庁」を置くほか、知事の退職金返還も掲げた。


 野口氏は福岡県出身で、九州大農学部卒。信大農学部教授や学部長などを歴任した。10年伊那市長選と11年県議選伊那市区にともに無所属で立候補し、落選した。


 記者会見に先立ち、県民の会は団体・地域代表者会議総会を開いて野口氏の擁立を正式決定し、推薦も決めた。


 知事選では、現職の阿部守一氏(53)が再選を目指して無所属で立候補する意向を正式表明している。