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2014 長野県知事選

投票拡大へ若者奮闘 「政治に意見反映させたい」

2014年07月11日(金)


公開討論会のパブリックビューイングについて打ち合わせるプロジェクト信州のメンバーら=10日夜、長野市松代町

 24日告示、8月10日投開票の知事選で、政治に若い世代の意見を反映させようと、20代の複数の若者グループが動きを見せている。出馬を予定する現職の阿部守一氏(53)と、新人で信州大名誉教授の野口俊邦氏(71)の公約を読み解いてウェブサイトで公開したり、公開討論会をインターネットの動画配信を利用して複数会場で上映したりと、「ネット世代」らしい試みも企画。選挙権を得て間もない世代に、権利行使の大切さを一緒に考えてもらおうと知恵を絞っている。


 松本市出身で都内の大学院に通う田中優磨さん(24)はこのほど、仲間数人とグループ「VOTE FOR NAGANO(ボート・フォー・ナガノ)」を立ち上げた。今回の知事選で候補の主張を自らの生活や将来展望と結び付けて考え、今後の国政選挙を含め投票行動として広げていく活動を目指す。


 「選挙に行っても何も変わらないとの周囲の言葉に違和感を覚えた」と田中さん。自身は住民票が都内にあり、投票はできないが、都内の友人らと、今回の知事選を機に具体的に行動していくことを決めたという。


 各候補の選挙活動の実態を見ようとサイトで呼び掛けているほか、公約を分析し、サイト上などで意見交換することも企画している。


 田中さんは、例えば社会保障の財源になる消費税増税も「若者が声を上げなければ高齢者福祉に多くが割かれ、教育など若い世代に関係する分野に回りにくくなるのでは」と指摘。若者の投票拡大につながる具体的な道筋はまだ描けていないが、「試行錯誤しながらやっていく」と話す。


 17日夜に公開討論会を長野市生涯学習センターで計画する信州大や県短大などの学生でつくるNPO法人「プロジェクト信州」は、同市松代町、松本市、上水内郡小川村のほか、県出身学生を対象に都内でもパブリック・ビューイング(PV)を計画している。


 同法人理事長で神奈川県内の大学3年横森大地さん(23)=長野市出身=は「討論会で若者の声を候補者に届け、県政に多様な意見が反映されるようにしたい」と話す。当日は若い世代らしい疑問を立候補予定者にぶつけ、同世代が県政に関心を持てるような回答を引き出したい考えだ。


 同法人が選挙で公開討論会を開くのは昨年10月の長野市長選に続いて2度目だが、今回は、より多くの若者の参加を目指して初めてPVを企画した。プロジェクトリーダーで信州大工学部3年の山本昴平さん(22)は「政治に参加できる権利の大切さを広めていきたい」と話している。