コエチカQ&A 「コロナ禍」と「コロナ下」どう違う?

2021年05月12日掲載

 新型コロナウイルスに関する報道をする際、新聞では「コロナ禍」と「コロナ下」という2通りの表現を使っています。本紙「声のチカラ」(コエチカ)取材班に、その違いを尋ねる質問が寄せられました。調べると、多く使われているのはコロナ禍。こちらは「災い」というマイナスの意味が含まれるケースがあります。コロナ下は「コロナの状況下」という意味です。

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 信濃毎日新聞など地方紙に記事を配信している共同通信社によりますと、新型コロナを報道で取り上げるようになった昨年1月から1年と少しの間に使われたコロナ禍は約5千件、コロナ下は200件余。圧倒的にコロナ禍が多いですが、コロナ下という表現も徐々に増えているようです。

 コロナ下は「コロナ下、初の共通テスト」「コロナ下でネット活用」といった使われ方が見受けられ、「コロナが広がる状況下」での社会の動きなどを示す場合に使われています。

 一方、コロナ禍は「コロナウイルス感染拡大による災いや悪いこと」という意味合いもあり、記事では「コロナ禍を乗り越えて」といった使用が見られます。ただ、それにとどまらず、コロナ下も含むより幅広い使われ方として定着しつつあります。

 信濃毎日新聞の記事について調べると、見出しを含め4月下旬までにコロナ禍は約1500件、一方、コロナ下は約400件。共同通信社に比べて「下」を使う割合が多いです。新型コロナの感染者は自ら進んで感染したわけではありません。それを否定的に捉えることがないよう、記事の内容に応じて使い分けるようにしています。

とは

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