清泉女学院大学・短期大学キャリア支援センター長 宮下 淳さん(長野市)
キャリア支援センターの仕事は学生の進路支援。センター長の宮下さんは、学生との対話の中で、社会に出ることに不安を抱いている学生が多いと感じるそうです。
「不安の理由は単に社会を知らないから。その点、新聞は社会との橋渡し役になる」と新聞への期待をにじませます。さらに「日本語力」が磨かれ、世の中の動向に触れて問題意識を持つようになり、洞察力が身につく、と。
「私が学生に言いたいのは、まずは新聞をめくってみて、ということ。読み方は自分流でいい」
宮下さんは新聞の最大の特徴を、めくればいろいろな情報に突き当たる「一覧性」にあるとし、「情報の総合デパート」に例えます。時には意外な掘り出しものもある。これに対してテレビのニュースは、世間の関心が高そうなものを選んで発信する「情報のセレクトショップ」。各メディアの特徴を生かして活用することで、多様な見方を育むことができます。
同学では県内で就職する学生が大半を占めています。人間関係を築く上で必要になる「会話力」を磨くためにも、地域の話題が豊富な信濃毎日新聞は最適なツールだと宮下さんは感じています。「就職がゴールではありません。学生たちには社会に出てからいっそう輝いてもらいたい。応援する意味で、早くから新聞になじんでおいて損はないよ、とアドバイスしています」