人と人、人と社会をつなぐ信毎 [社会人]地元を知ることが、新たな出会いと絆を生む!

新聞だからできるスポーツの楽しみ方

新聞は朝のルーティン

塗装業 木内 宏学さん(29/飯田市)

「朝、郵便受けから新聞を取り、ご飯を食べながら読む-これってルーティンでしょう」
静岡県出身の木内さんの実家では、祖父がこのルーティンを実践し、子どもは祖父の後に新聞を読む。木内さんも最初はテレビ欄から始まり、スポーツ欄、社会面と成長とともに読む面が増えていったそうです。そして、結婚してからは祖父のルーティンを実践するようになりました。
ニュースはテレビで知っていても、必ず新聞で確認するという木内さん。新聞の最大の楽しみは、前日テレビで見たスポーツの記事を読むこと。
「スポーツは何でも好きで、とくにサッカーは大好き。試合はテレビで見ますが、それが翌日の新聞でどう書かれているか、記者がどう見たか、読むのが楽しみです。野球は中前打とか四球とか漢字をあてるのも面白い。相撲は取組を見ても気づかないことを教えてくれる」
「メディアのハイブリッド」とでもいうのでしょうか、木内さんはそれぞれのメディアの良さを存分に楽しんでいます。

「愛される人間」になるために─


エフビー介護サービス常務 栁澤 考輝さん(39/佐久市)

社員に積極的に新聞を読むように指導している会社があります。佐久市を中心に有料老人ホームや訪問介護・看護、福祉用具の貸与・販売など、幅広く介護サービスを提供しているエフビー介護サービスです。グループの全社員(約1300人)が携帯する「経営計画書」に書かれた経営理念には「人格・品格・人間性の自己啓発をし、愛される人間を目指す」とあります。さらに、月1冊以上の本を読む、新聞を毎朝読むなど、具体的な実践方法が解説され、研修会や朝礼で経営理念を唱和して定着を図っています。
ここまで積極的に社員に新聞をすすめる理由を、常務の栁澤さんに聞きました。
「テレビやネットの情報だけでは、営業でも介護現場でも、お客さまやご利用者さまと話が通じません。たとえばご利用者さまの中には戦争を体験している方もいらっしゃいます。終戦の日、ご利用者さまが話される内容に、平成生まれの介護担当者が共感できるかどうかは、どれだけ深く理解しているかにかかってきます」
そこで、「愛される人間」になるために、新聞ならではのさまざまな視点からの報道に接していることが重要となるわけです。この取り組みが功を奏し、同社ではほとんどの社員が毎朝新聞を読んでいると、栁澤さんは実感しています。

>信濃GSの記事が楽しみ

♪がんばれ!!信濃グランセローズ

信濃グランセローズの私設応援団レッドセローズ 佐藤 信勝さん(51/原村)

信濃グランセローズ(GS)の私設応援団レッドセローズ。スタジアム応援席の最上段でトランペットを吹いているのが佐藤さんです。
佐藤さんは東京出身。自衛隊に入隊し、19歳で松本に赴任。24歳で除隊し、民間企業に就職して松本で一人暮らしを始めました。
「ここで生きていくと決めたからには、地域のことも知らなければと、信濃毎日新聞の購読を決め、以来、ずっと信毎です」
BCリーグが発足後、仕事で選手の父親と知りあったことをきっかけに信濃GSの試合を見て、もっと真剣に応援したいと思うようになりました。中学時代からトランペットを吹いていたこともあり、2008年シーズンからレッドセローズでトランペットを担当。家族の理解を得て、球場に出かけるのはビジター試合を含めて年間30~40試合になります。
「チームやリーグの特集もあって、信毎は貴重な情報源。一生懸命のプレーが見られればそれでいいと思って応援していますが、やっぱり初優勝のシーンを見たい」

子育て中も視野を広く

主婦 村松 梨絵さん(36/飯田市)

村松宏樹さん・梨絵さん夫妻は、現在子育て真っ最中。上から小2、小1、年中、2歳と4人の子どもを抱え、昼は家で仕事をしている梨絵さんは、まさに戦争のような忙しさです。
「テレビは時間が限られるので見る間もなく、世の中の話題についていけない。お客さまとの会話で困ることもありました」と梨絵さんは言います。
そこで3年前から信濃毎日新聞を購読。好きな時間に読め、日々のニュースから身近な地域の情報や子どものイベント情報、さらにチラシまで貴重な情報源になりました。さらにもう一つ、うれしいことがありました。それは文字を覚え始めた子どもが、新聞を広げて知っている文字を探す遊びを始めたこと。テレビやゲームは、極力見せたくない、できれば4人で一緒に遊んでほしいと願っていた梨絵さん、時々読み終わった新聞を子どもたちが破ったり丸めて投げ合ったりする姿さえ、「新聞の良さです」と笑います。最近では、「この事件って何?」と聞かれることもあり、「私もちゃんと読まないと…」と梨絵さんの笑顔がはじけます。

25歳の起業 支えた 地域の確かな「情報源」

ファミリーカーはダンプでした

大信建設社長 下平 雅人さん(42/飯田市

下平さんが起業したのは25歳。23歳で会社を辞めて準備を進め、25歳で法人化しました。「浅はかでした。今ならきっと起業はできないし、相談を受けても、やめたほうがいいよ、と答えます」と言う下平さんの言葉から、起業当時の苦労が伝わってきます。その頃は仕事もなく、同業者の現場で働いて賃金を得て、少しずつ必要な機材を購入。ダンプカーを買うために車を売ったので、子どもが生まれた頃のファミリーカーはダンプでした。営業活動が軌道に乗り始めるまでに6~7年かかったそうです。
営業上、大きな力を発揮したのが信濃毎日新聞でした。公共工事を受けることも多く、「地元のニュースを知らなければ同業者と話もできない。それに地域密着で営業しようと思ったら義理は欠かせない。おくやみ欄は必須です」と、下平さんは言います。
現在は新社屋を建設中。「地元に助けられてここまでやってきました。地元とつなげてくれたのが信毎だったと思います」

社員研修に出前講座 経済・社会への理解深め

「やる気」もアップ

南信精機製作所社長 片桐 良晃さん(43/飯島町)

飯島町に本社を置く南信精機製作所は、今年4月、入社1~2年の社員と新役職者を対象とした研修に、ビジネス向けの新聞の読み方・活用術を指南する信濃毎日新聞の出前講座を利用しました。その理由として同社社長の片桐さんは、①新聞を読むきっかけとする②経済ニュースに関心を持つ③読解力を向上させる-の3つを挙げています。
①読むきっかけは、新聞を読んでいない社員に、なんとか読む習慣を身につけてほしいという願いから。②経済ニュースについては、「中小企業にマクロ経済は関係ないと思ったら大間違い。取引先はどこも関係し、環境問題も環太平洋連携協定(TPP)も深く関わってきます。それを理解しているかどうかは、生産や開発の現場でも営業でも大きな差になる」と言います。③読解力は、情報を理解し、相手を理解するには必須。これによりコミュニケーション能力も向上すると期待しています。
同社では、新聞をさらにスキルアップに活用しようと、役職者が毎週提出する週報に、必ずその1週間の経済ニュースからトピックを一つ取り上げ、リポートすることを義務づけています。
「世界情勢、業界の動向を理解していれば、自分の仕事の社会的な意義も理解でき、それはモチベーションにもつながる。信毎が報じる県内企業の動向は、私にとっても刺激になっています」

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