TOP2011年03月小諸の施設に障害者避難 福島・相馬市で被災の10人

 小諸市柏木の障害者支援施設「やまびこ園」は22日、東日本大震災で被災した福島県相馬市の障害者施設「ふきのとう苑」から最重度の身体障害者10人を受け入れた。福島県によると、長野県の施設へ障害者を移したのは初めて。


 受け入れたのは食事や排せつ、入浴など生活全般に介助が必要な40~80代の男女10人。全国社会福祉協議会や国が行った調査を基に、重度障害に対応できる同園に受け入れを要請した。


 佐藤正雄園長(61)や看護師ら8人が21日朝、車2台に分乗して相馬市へ出発。避難者を車に乗せ、22日午前0時ごろに戻った。「長期滞在になるかもしれない。できる限りのケアをする」と佐藤園長。


 移送に付き添ったふきのとう苑職員の獺庭(おそにわ)由美子さん(42)=相馬市=によると、福島第1原発事故の影響で、隣の南相馬市内にある同苑の協力病院は医療従事者や患者が全員避難。必要な医療を受けられない状態で、50人余の入所者の半分ほどを遠隔地に移したという。獺庭さんは「最重度の人を受け入れてもらえて良かった」とほっとした様子だ。


 同苑も地震の被害が大きく、窓ガラスが割れたりコンクリートにひびが入ったりした。食料や燃料の不足が深刻で、37キロの距離にある原発への恐怖もある。獺庭さんは「原発が落ち着けば、施設を直して職員も確保したい。早く利用者を迎えに来たい」と話していた。

2011年3月23日掲載

災害用掲示板(安否確認)